長期休暇になったので、久しぶりにジョシュア王子と過ごすつもりの※※。


通された部屋には、エプロンとダイエットグッズが置いてあった。


エプロンは、ピンクのハート。


不思議に思いながら、それらを手にしているとジョシュア王子が入ってきた。


「※※、聞いたぞ。」何故か恥ずかしげな様子。


「何をですか?」エプロンを手にジョシュア王子を見る。

「※※の国では、新婚は…」もじもじしながら、言葉を続ける。


「し、新婚の奥さんは、は、は、裸で…裸でエプロンをつけて…」


「はあっ?誰から聞いたんですか?!」思わず大きな声。


「あ、レオナルド王子だが…」赤い顔をしたジョシュア王子は、言いにくいのか口をモゴモゴとしている。

「あ-、裸でエプロンをして主人を迎える習わしがあるんだろ?」


※※は、驚きの余り言葉が出ない。


構わず、ジョシュア王子は言葉を続けた。


「お帰りなさい音符お仕事お疲れ様でしたニコニコ」何故か、身体をクネクネさせるジョシュア王子。


「先ずは、お風呂に入られますか?お食事になさいますか?」ふと下に視線を落としたかと思った次の瞬間に、※※の鼻先に指を持って行き、


「それとも、ワ・タ・シドキドキ」とウィンク。


※※は、固まった。


「この台詞は、新妻は必ず言わないといけないんだろう。いや、我々はまだ式を挙げてはいないが…」


しどろもどろで、言うくらいなら辞めておけばいいものを、と思いつつ※※はダイエットグッズを手にした。


「それで、こちらは?」努めて冷静にと、思いつつ尋ねる。


「ゼンが…」「ゼンさん?」


「ゼンが、きっと我が国に流行るだろうと…」「流行りますか?」


「流行った時には、国民の手本となるべく、※※にはそれなりの身体にと」「うっ…汗」何気に失礼なゼンさん。


「いや、俺は今のままでいいんだか、ゼンがな。いや、俺はどちらかというと豊満な方が…しかしゼンの奴がな…俺はいいんだが…」


もう、誰から何から突っ込んだらいいのか。ただ立ち尽くすだけの※※だった。


ジョシュア王子は、巨乳好きだと思う。なんとなく。