ウィル王子バースデーパロディ。少々ネタバレありです。


大好きなウィル王子のバースデーパーティーに招待された。


報道陣には、まだ婚約者である私の写真は公表されてない。


今日のパーティーで、現れるであろう婚約者である私の写真を撮ろうと、みんな躍起になっている。


騒ぎが大きくなるのを防ぐために、パレードとパーティーに参加出来なくなってしまった。


そんな私に、メイド姿でみんなに混じっていたらいいと、セシル様のアドバイスでパレードを見ることは出来たのだけど…


ハアハア、絶対バレたよね…いくらメイド服だからってといっても。私は、ウィル達より先に帰って着替えて、ごまかすつもりだった。


「やばい、早く着替えなきゃ…」なかなか、思う様にボタンが外せない。「もう、いいや!」ガバリと一度に脱いで下着姿になった。次の瞬間、ドアがバタンと開いた。


「※※様!!あれほど申し上げたのに、どういうおつもりですか!!!」カンカンに怒っているクロードさん。


「しかも、どうしてピンクの下着ですか!!ウィル様がお好きなのは、薄いブルーです!!」


そこにウィルが入って来た。



「クロード、どういうつもりだ」低い声。表情も怖くて、凍り付くクロードさん。


「う、ウィル様…」「どういうつもりだ、クロード。夜、脱がせる楽しみが失くなるじゃないか!」


私は、とうとう叫んだ。「ウィル!クロードさん!私の下着の色はどうでもいいんです!!出て行って下さい!!!」お城に私の声が響いた。


その日はパーティーにも出ず、帰る時間まで部屋にこもったのだった。