ソチ:羽生が歴代最高スコアでSP首位 | WFS JAPAN

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Hanyu sets world record, leads men in Sochi Olympics





日本の羽生結弦が世界最高得点をたたき出し、男子シングルSPで首位に立った。カナダのパトリック・チャンが第2位、そしてスペインのハビエル・フェルナンデスが第3位で金曜日のFSに臨む。

ブルース“パリの散歩道”での羽生のルーティンは完璧なジャンプが際立っていた:クアドルプルトゥループ、トリプルアクセル、そしてトリプルルッツ-トリプルトゥループ。彼はまた2つのスピンとステップでもレベル4を獲得。この19歳が受けたスコアは101.45ポイント。自身が保有していた世界最高得点を更に更新し、初めて100ポイントの大台に乗せたのだった。





『嬉しいですね。一つ一つ確実にやろうと思いました。100点を越えようと思ってやったわけではないんですけど、ただ自分のベストの滑りをしようと思いました。出来ましたね。』と2012年世界選手権銅メダリストは語った。『とても緊張して、足も震えていました。オリンピックの雰囲気を確かに感じましたね。今日は自分に出来ることは全部やったと思います。今日は今日、この後少し休んで、明日に臨みたいと思います。まだメダルの事は考えてないです。』

“エレジー”でのSP、チャンはクアドトゥ-トリプルトゥのコンビネーションとトリプルルッツを決めたが、トリプルアクセルの着氷で少し躓いた。世界王者のスコアは97.52ポイント。





『団体戦からかなり良くなったよ。クアドトゥ-トリプルトゥも決まったし、トリプルアクセルも安定してきてる。ずっとずっと良くなってるよ。もう少し高さが欲しいのと、着氷でちょっと回りすぎちゃう感じかな。』とチャン。『FSでは4ポイントを追いかけることになる。この点差は前にも経験してるし、FSには自信を持ってるんだ。それを頼りにしてるし、この1年積んできたトレーニングもある。明日は全く別の日、別の大会になるはずだよ。』

フェルナンデスはクアドサルコウとトリプルルッツ-トリプルトゥのコンボでステップアウトをしてしまったが、3つのスピンは全てレベル4を獲得した。ヨーロッパチャンピオンのスコアは86.98ポイント。『ツイてなかったかな。ミスが多かったね。良かった点は最後まで諦めなかったっていう所だよ。それでも僕はまだゲームから外れてないし、明日はもっと良いスコアを取れるように100%の力を出すよ。』と22歳の彼は言った。





男子SPはかなりの大混戦となっている。第3位から第8位までの点差は僅か1ポイント程で犇めき合っており、FS次第で何が起こるかわからない状況だ。2010年オリンピック銅メダリストの高橋大輔は86.40ポイントで第4位。最初に跳んだクアドトゥがダウングレードとなった。ドイツのピーター・リーバースが、クアドトゥ-トリプルトゥを含むクリーンなパフォーマンスを見せ、スコア86.06ポイントで第5位。アメリカのジェイソン・ブラウンが86.00ポイントで第6位。

ドラマは第2グループで展開した。まずロシアのエフゲニー・プルシェンコが6分間練習を終えた後、怪我を理由に棄権を申し出た。そしてアメリカのジェレミー・アボットはクアドトゥの着氷で激しく転倒。右脇腹部を強打し、そのままボードに激突してしまった。再び立ち上がり演技を再開するまでしばらくの時間を必要としたが、観客は彼に声援を送り続けた。彼のSPスコアは72.58ポイントで第15位。

20か国、29人のスケーター達がこの男子SPを戦い、その中で上位24人が明日のFSに進む。

Photo: Sportbox, Yahoo Sports

Information from ISU press release was used in this story