By ISU

Photo: YLE
カナダのパトリック・チャンは新たな世界新記録を更新し、エリックボンパール男子シングルで金メダルを獲得した。日本の羽生結弦が銀メダル、そしてアメリカのジェイソン・ブラウンが銅メダルを獲得した。
チャンは“四季”によるFSで完璧なパフォーマンスを見せた。クアド-トリプルトゥコンビネーションを手始めに、もう一つのクアドルプルトゥ、トリプルアクセルとその他5つのトリプルジャンプを決め、ステップではレベル4を得た。3度の世界チャンピオンはベストスコアを更新するFSスコア196. 75ポイント、トータルでは295.27ポイントとし、2011年世界選手権で自らがマークした歴代最高スコアをも凌いで見せた。
『今日はある意味挑戦でした。僕は今まで完璧なSPをした後で、FSも完璧に出来たことがなかったので。なのである種、目標を決めたんです。勿論、練習通りの良い滑りもしたかったですし。勿論ナーバスだったし少し不安でもあったけど、でもトレーニングでの事を考えるようにしたんです。それで僕が見つけた秘策は、一つ一つクリアしていくってことだったんです。』とチャン。
羽生はニノ・ロータの“Romeo and Juliet”を、冒頭のクアドサルコウのテイクオフに失敗し、続くクアドトゥでは転倒するという不安定なスタートを切った。その後2つのトリプルアクセルを含む8つのトリプルジャンプを決め、FSスコア168.22ポイント、トータル263.59ポイント。
『最初のクアドサルコウではちょっと力み過ぎていたと思います。そしてクアドサルコウのミスをあまりに考えすぎてしまって、クアドトゥの失敗に繋がったのかなと。でもその後落ち着くことが出来て良い滑りが出来たと思いますし、その点は良かったと思います。』 と前回のGPF銀メダリストは言った。
ブラウンはアイリッシュテーマ“Reel Around the Sun”によるパフォーマンスで、7つのトリプルジャンプを見せスピンとステップでレベル4を獲得。2013年世界ジュニア銀メダリストはパーソナルベストとなるFSスコア158.32ポイント、トータルでも243.09ポイントとし、初めてのシニアGPイベントでのメダルを獲得した。
『本当にエキサイティングです。それに彼ら(チャン・羽生)の様な最も最高な二人と同じ表彰台の上に立てるなんて、夢が叶いました。今日の滑りには本当に満足です。2つ目のアクセルはミスしてしまったけれど、直ぐに立て直すことを考えて、そしてミスをカバーするためにジャンプをアレンジできたことがとても嬉しいです。』
中国のハン・ヤンはトータル214.23ポイントで第4位。チェコのミハル・ブレジナはトータル206.22ポイントでSP第6位から順位を上げて第5位。そして中国のナン・ソンがトータル204.73ポイントで第6位。
今GPS2戦での優勝によって、現時点でチャンはGPFへのトップ通過者(30点)となった。羽生は第2位が2回(26点)。ブラウンは18点の為ファイナル出場はならず、ヤンが24点でまだファイナル出場へのチャンスを握っている。
Trophée Eric Bompard 2013 – Other results > ☆☆☆