NHK杯 シングルでは日本が金メダル独占 ラジオノワは印象を与え続ける | WFS JAPAN

WFS JAPAN

WFS公式日本語版

Japan takes gold in singles, Radionova continues to impress
By Vladislav Luchianov


$WFS JAPAN
Photo: @sleepingpig_


この日、日本の首都東京では、高橋大輔のNHK杯5度目の優勝を願う大声援が、そして浅田真央の4度目の優勝を後押しする大応援がこだました。

2度の世界女王である浅田真央もまた、男子に続きNHK杯での勝利を手にしようと確かに奮起していた。

彼女はSPでトップの位置を手にし、そしてFSでも136.33ポイントを獲得し頂上に立ち続けた---彼女が得たトータル207.59ポイントは、NHK杯で優勝するに十分なだけではなく、来月行われるGPファイナルへの出場を確かなものにしたのだった。

プログラム冒頭のトリプルアクセルではアンダーローテッドとなりはしたが、それでも素晴らしいジャンプに変わりはない。トリプルアクセル以降のパフォーマンスを彼女はとても確実に、美しく、そしてほぼミス無く滑り切り、トータルスコア207.59ポイントという点を導き出したのだ。

『トリプルアクセルが綺麗に決まらなかったのが少し残念です。』と浅田がメディアに語った。『トリプルアクセルは確実に決めるようにしたいですが、全体的な出来には満足しています。』

ロシアのエレーナ・ラジオノワ(191.81ポイント)はSPでの差を巻き返し、トータルで16ポイントの差をつけてSP第2位だった鈴木明子(179.32ポイント)を逆転しての銀メダルを獲得した。鈴木はプログラムでいくつかのミスはしたものの、全体的な印象を損なうようなものではなかった。

ラジオノワがシニアGPSデビューで見せた強く美しいパフォーマンスは、今回も人々を驚かせ、感銘を与え、そして心に触れたのだった。僅か数週間前の彼女のシニアGPデビューとなった2013スケートアメリカで、彼女は183.95ポイントを得て銅メダルを獲得した。今回の日本で、彼女は着実にスコアを向上させてみせた。

『まだまだ限界ではなく、私はこれからも努力続けて行きます。今日私はジャンプに完全に集中して、そしてそれが結果につながったと思います。私のコーチのInna Goncharenkoもとても喜んでいます。これは私達共通の勝利で、今までやってきたことが無駄ではなかったことの証明です。でも演技構成点を上げる為に、これからはコンポーネンツにも力を入れて行かなければいけないと思っています。』と14歳のラジオノワは言った。

男子シングルでは、高橋大輔がNHK杯5度目の優勝。2010年オリンピック銅メダリストはSP終了時点で2位以下に10ポイントの差をつけており、そのままの勢いで優勝に向かって行った。

ビートルズメドレーにのせてのスケーティングで、彼はクアドルプルトゥループを決め、2つのトリプルアクセル、そして1度だけ着氷で氷に手をついてしまったが他4つのトリプルジャンプを決めた。そして27歳の彼はレベル4を獲得したステップとスピンでも感嘆の声を上げさせたのだった。

今回の勝利によって、高橋は上位6名だけが出場出来るGPファイナル進出への望みをつなぐ事が出来た。

高橋のFSスコアは172.76ポイント。トータルスコアは268.31ポイント。最終的に彼はリードを15ポイント差にまで広げた。

『今日の若干張りつめた空気にちょっと圧倒されたかなって思います。』と高橋。『でもスケートアメリカからレベルアップ出来たことを見せられたかなって。多少自信も戻ったと思います。』

同じく日本の織田信成がトータル253.16ポイントで銀メダル。アメリカのジェレミー・アボットがトータル237.41ポイントでSP第7位から順位を上げての銅メダル獲得となった。

NHK Trophy 2013 – Other results > ☆☆☆