パトリック・チャン“負けるのは大嫌い” | WFS JAPAN

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Patrick Chan: “I hate to lose”


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Photo: Yuri Kadobnov


2度の世界王者、パトリック・チャンはロシアのメディアとのインタビューの中で、この先のフィギュアスケートについての彼の考え、彼が行っているトレーニングやカナダ国内でのスポーツに対する支援についてなどを語った。


バンクーバーオリンピックの後、あなたはフィギュアを止めようとしていましたね。

Patrick Chan: 確かにそういう決断を下す寸前だったね。オリンピックでの5位っていう結果が本当にがっかりで。正直に言うと、なぜ自分が願うように事が運ばないのか解らなかったんだよ。でも僕には良い基盤があったんだ。僕がスケートを止めてしまわないように皆が説得してくれて。ちょっとクレイジーな決断だよってね。


その考えを変えさせたのは何ですか?モチベーション?野心?それかお金を稼ぐこととか?

Chan: みんなが僕はこれから本物の男、真のスポーツマンに成長することが出来るからって説得しようとしたんだ。それから僕は、自分はまだ若くって、これから沢山の新しいことを学んでいけるんだろうなって思うようになったんだよ。そして次のシーズンのモスクワ世界選手権で優勝して自分のベストシーズンになった。そしてその次の年、ニースワールドでも優勝できた。


フィギュアスケートは決して安いスポーツではないですね。リンク使用料やコーチへ支払う費用などはどうやってやりくりしているのですか?誰か助けてくれる人がおられるとか?

Chan: カナダ政府が費用の全額を負担してくれて、アスリートたちがトップに上り詰めるサポートをしてくれてるんだ。そういう体制が整ってるんだよね。


トレーニングは1日何時間くらい?

Chan: 間に休憩をはさみながら、毎日午前9時から午後6時まで。氷上トレーニングやジム、あと振付とかね。大抵は1週間の内6日は練習してる。


フィギュアの未来についてはどう考えますか?

Chan: フィギュアは年を追うごとに複雑になっていってる。身体的なコンディション全てが整っている真のアスリートだけが、それに対応することが出来るんだ。今はフィットネスの部分がずっと重要になっているんだよ。僕は先輩たちに話を聞いたんだけど、例えば僕が好きなカート・ブラウニングは、彼の時代は身体的な準備についてそんなに考えることは無かったって。


何か秘訣を教えてくれる?

Chan: 秘訣なんて何もないよ。注意をそらすものに意識を向けることなく競技に集中することを学ぶ必要があるかな。
オーケー、ああ、僕にはもう1つアドバンテージがあるよ:負けるのが大嫌いなんだ。