数々の海外映画祭で受賞している小林正広監督の『バッシング』観る。
数年前、イラクで若い日本人が拉致、監禁、殺害されるという事件があり、当時は本人の事故責任だとか、政府のテロ組織と交渉するノウハウが未熟だとか、様々な議論がメディア上で展開されたが、
この映画はボランティアでイラクに入り、テロ組織に略取され、日本政府の交渉によって解放、帰国することが出来た一人の女性が職場や日常生活において執拗なバッシングを受け、やがてイラク人からの信頼感という喜びと不屈の精神をもって再び旅立つという話だ。
国民が主人公に対して行う一方的なバッシングは、人質の救出が国民の血税の投入によって為されたからだ。
主人公はひたすらなぜ自分が悪いかを問うが、誰も答えてはくれない。
迷惑をかけたという事実は主人公の認識下にあるが、自分が遠い国で実現した生き甲斐を全否定されるような誹謗中傷が、不屈の闘志を静かに加熱させる。
人と関わることへの洞察が空前なる雰囲気で人々の間の価値観の質に密着している現代が脳裏に浮上する。
『イラク生残記』(勝谷誠彦著)で国の救援を不必要とする指針を打ち出し出国した著者の執念への尊敬心を改めて振り返る。
数年前、イラクで若い日本人が拉致、監禁、殺害されるという事件があり、当時は本人の事故責任だとか、政府のテロ組織と交渉するノウハウが未熟だとか、様々な議論がメディア上で展開されたが、
この映画はボランティアでイラクに入り、テロ組織に略取され、日本政府の交渉によって解放、帰国することが出来た一人の女性が職場や日常生活において執拗なバッシングを受け、やがてイラク人からの信頼感という喜びと不屈の精神をもって再び旅立つという話だ。
国民が主人公に対して行う一方的なバッシングは、人質の救出が国民の血税の投入によって為されたからだ。
主人公はひたすらなぜ自分が悪いかを問うが、誰も答えてはくれない。
迷惑をかけたという事実は主人公の認識下にあるが、自分が遠い国で実現した生き甲斐を全否定されるような誹謗中傷が、不屈の闘志を静かに加熱させる。
人と関わることへの洞察が空前なる雰囲気で人々の間の価値観の質に密着している現代が脳裏に浮上する。
『イラク生残記』(勝谷誠彦著)で国の救援を不必要とする指針を打ち出し出国した著者の執念への尊敬心を改めて振り返る。