停電中に | メロンとマロンの部屋

停電中に

震災後,我が家も停電しました。

まだ,雪が降るころでした。


家の暖房は消え,

コンビニを含め,ほとんどのお店が閉店し,

電話もつながらず,もちろん,テレビも見られません。

携帯も,すぐ使えなくなりました。

電車やバス,タクシーが動かなくなり,道路のすべての信号がとまりました。

燃料不足で車も使えません。

防災用ラジオは,被害の大きさを繰り返し伝えていました。


そんな毎日のなかで

も,子どもたちには,できるだけ不安を感じてほしくないと思いました。

そこで,学校が休みになると,子どもたちのそばにいるようにしました。

一緒に本を読んだり,しりとりをしたり,カードで遊んだり,お話を聞かせたり,

いつもと同じように明るい声で話すようにしました・・・。

夜は真っ暗でしたが,小さなろうそくの火を囲みながら,家族で分け合って食事をしました。


ある時,ふと,充電済みだったミッキーマジックペンを 思い出しました。


メロンとマロンの部屋


箱から出してみると,ちゃんと作動します。

私はうれしくなって,マロンに渡しました。

マロンは,「すごい!」と言いながら,すぐに遊び始めました。

笑顔がいっぱいの絵本と,いつものミッキー,ミニーたちの明るい声が聞こえてきて,

一瞬,元の生活に戻ったような気がしました。

停電中,ミッキーのペンは,私達を励ましてくれたのです。