普段は仕事帰りに都内のオフィス街で開催されているWFM月例会。

10月例会は、11月3日文化の日、WFM版大人の遠足第一弾として、初の昼間開催で秋の横濱レトロ散策を満喫しました。当日は途中雨に降られながらも、歴史的建造物の見学、横浜の街並み散策、夜は中華街で美味しいワンタンに舌鼓。大満足の休日となりました。

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12時。みなとみらい線 馬車道駅(内藤廣建築設計事務所+鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道建設本部東京支社)改札前に集合。ドーム天井の改札前の広場には、スーツ姿とは違った、想い想いの遠足スタイルのWFMメンバー総勢23名。

本日のご案内役は、WFMメンバーでレトロビル「馬車道大津ビル」オーナーの大津綾乃さん。宜しくお願い致します!

 

見学地① 神奈川県立歴史博物館

横浜正金銀行本店として1904年に建てられた旧館と、1967年の神奈川県立博物館(現・神奈川県立歴史博物館)開館時に増築された新館から構成。妻木頼黄の設計でネオ・バロック様式と言われている。国の重要文化財・史跡に指定。

 

「かながわの文化と歴史」を総合的に扱う唯一の博物館。1日たっぷり見学できるほど、興味深い展示が充実している博物館ですが、一番のお目当ては、文化の日だけ一般公開される通称「エースのドーム」。創建当初のドームは、関東大震災で消失していますが、県立博物館開館時に、旧状にできるだけ近いかたちで復元された高さ18.7メートルのドームの内部も見学できました。

 

ドーム内部の見学を待つ長い行列

 

丸窓とドルフィンの装飾

 

にじり口のようなドーム入口

 

ドーム内天井

 

 

見学地② 馬車道大津ビル

1936年に「東京海上火災保険ビル」として竣工。「協同飼料研究所」として使用されていたが、現在はテナントビル「馬車道大津ビル」として運用されている。設計は木下益治郎、大林組施工。

 

ご案内役の大津さんがオーナーの馬車道大津ビルは、先日最終回を迎えた某ドラマの法律事務所として撮影に使用されたレトロビル。テナントビルとして使用されていて、保存状態も良く、エントランスホールや床のタイルなど味わい深いディテールを見ることができます。また、屋上からは神奈川県立歴史博物館のエースのドームが眼前に。都会のオアシススポットでした。

 

 

大津ビルエントランス

 

エレベーターホール

 

床のタイル

 

地下のイベントスペースは壁上部の明かり取りから自然光が照らします

 

屋上から見る神奈川県立歴史博物館のエースのドーム

 

 

 

 

見学地③ 万国橋SOKO

1968年に竣工した万国橋倉庫。物流倉庫として長年使用されていたものを、2006年創造的活動を行う場として横浜市がリノベーションし、デザイン系やクリエイター系のクリエイティブスポットとして再生。

 

見学させて頂いたのは、デザインディレクターの中川憲造氏が代表を務めるデザイン事務所「NDCグラフィックス」。万国橋SOKO2階には、レセプション、ワークスタジオ、ショールーム、ギャラリーなど複合的な機能を持つスペースがあり、海側に大きく開いた窓からは横浜港が一望でき、気持ちの良い空間を作っていました。

 

 

 

 

 

 

青い斑点のブルーダルメシアンのキャラクター「ブルーダル」

 

 

見学地④ 横浜郵船ビル(郵船歴史博物館)

1936年竣工のギリシャ・コリント式ビル。2003年に博物館とするため大規模な改修を行い、1階部分を竣工時通りにするために天井や照明などを変えるなどをした。そのことが評価され、第15回BELCA賞ベストリフォーム部門で受賞。また、経済産業省の近代化産業遺産にも認定。

 

有料施設のため、入口部分のみ見学。天井のレリーフを眺めながら、ホールのベンチでちょっと休憩。

コリント式の柱の上部にあるのはアカンサスのモチーフ

 

エントランス脇のショップスペース

 

天井のレリーフ

 

見学地⑤ 横浜税関(クイーンの塔)

横浜税関は、1934年竣工、「クイーン」の愛称で親しまれる塔はイスラム寺院風のドームで、横浜市認定歴史的建造物に登録。

 

横浜税関でも文化の日ということで庁舎見学会を開催。当日公開された1934年の創建当時の状態に復元した旧特別会議室、マッカーサー元帥が執務したと伝えられる旧税関長室含む全4室を見学。また、1階の税関資料室絵は、横浜税関の歴史や役割、ホンモノ・ニセモノコーナー、ワシントン条約コーナー、密輸の手口などの興味深い展示を見学。

 

横浜税関の建物からは海から入って来る船を見渡せる

 

 

旧特別会議室

 

旧税関長室で記念撮影

 

見学地⑥ 横浜情報文化センター

関東大震災後の横浜の商工業復興を目的に建設された横浜商工奨励館。建設当初は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、1,2階に商品陳列所、3階に各種事務所と中央に貴賓室、4階に横浜商工会議所、屋上には横浜港や催し物を楽しめる施設を整備。現在は、旧館部分を周辺に残し、新しいビルを敷地中央部に12階建てのオフィスビルとして建設。

 

お茶休憩の場所を兼ねていたのに、結婚式で貸切に!残念。

 

 

 

番外 日本大通り

 

カフェがどこもいっぱい。テイクアウトのコーヒーショップで飲み物を購入し、日本大通り沿いのベンチでコーヒーやビール(早くも)を片手に休憩です。

 

 

 

見学地⑦ 横浜市開港記念会館(ジャックの塔)

1909年の横浜港開港50周年記念事業として、1913年に計画が出され翌年着工、1917年に完成。関東大震災時に全焼したが、1927年に初期の建築を復元した状態で再建。昭和2年の再建時に省かれたドーム部が1989年に再建され、国の重要文化財に指定。現在も横浜市中区公会堂として利用されている。

 

赤レンガ色の外観が夕闇に美しくライトアップされた横浜市開港記念会館。現在では公会堂として市民に開放され、481席の講堂は演奏会やライブ会場、講演会などに利用されている。その他会議室が9室、資料コーナーなどを併設。クラッシックなデザインの講堂は温かみのある空間に。ホールのステンドグラスは宵闇に美しく映えていました。

 

レンガ色のジャックの塔

 

講堂

 

海をモチーフにしたステンドグラス

 

レトロな床のモザイクタイル

 

2階のホール

 

見学地⑧ 横浜開港資料館

英国総領事館として、1931年に建造。英国工務省が設計し、資材すべてを英国から取り寄せて建築したもの。鉄筋コンクリート造の3階建てで、一部地階が付いている。屋根は銅板葺で、石造の外観。長く総領事館として使われていたが、1972年に東京の英国大使館へ業務をすべて移管。1979年に横浜市が建物を買い取り、1981年に「横浜開港資料館」としてオープン。2000年には横浜市指定文化財に指定。

 

すでに到着した時は閉館時間を過ぎ、通り抜ける際に外観を見学。開港広場に面した東門の旧守衛室をそのまま使った喫茶室が素敵。昔デートで来たなという声もちらほら。

※写真を撮っておりませんでした。

 

見学地⑨ 横浜海岸教会

1875年、『横浜海岸教会』の初代大会堂が完成。1923年に起きた関東大震災で崩壊。現在の建物は1933年再建。

設計は、宮内省(現在の宮内庁)の建築技師で、北欧東欧を中心にヨーロッパ建築を学んだ雪野元吉。1989年横浜市歴史的建造物に認定。プロテスタント教会。

 

本日最後の見学地、浜海岸教会。教会内部は時間が遅く残念ながら見学できませんでしたが、ゴシック様式の外観はブルーの三角形の鐘塔屋根が夕闇に向かって伸び、威風堂々とした佇まいでした。

 

 

 

最終地点 晩餐会場 中華街

最後は中華街で食事会。大津さんオススメの大新園で、いろいろな種類のワンタンと冷たいビールで乾杯。

 

 

 

秋の横濱レトロ散策、無事終了。ご案内役の大津綾乃さん、有難うございました!

ご参加の皆様、お疲れ様でした。

WFM版大人の遠足、次回はいつどこで開催されるかわかりませんが、その際はぜひ皆様ご参加ください!

 

WFM版大人の遠足 秋の横濱レトロ散策

 

写真提供:WFMメンバー伊藤政人さん、山本茂さん、WFM

施設解説参考文献:各施設のオフィシャルサイト、Wikipedia他