LENT Maribor Slovenia 2日目!遠征&開会式リベンジ! | WFFM World Festival of Folklore and Music

LENT Maribor Slovenia 2日目!遠征&開会式リベンジ!

6月25日(水)くもり

すこしみんな旅の疲れと不慣れなスケジュールに疲れが出てくるころ・・・

前日は閉会式が中止と決定するまでになんども変更があり、みんな宿舎のロビーで衣装を着たまま右往左往する場面もありました。
そりゃあ、実行委員会としても1年以上準備してきたことなのだし
どうにか決行する方法を模索してくれていたのだけれど、やむなく中止となりました。

そうすると朝からプログラムの変更とバスの手配に追われるもの当たり前。
午前中は宿舎で待機することになりました。
すかさずお勉強タイムになるところは高校生チームならでは、ですね笑
試験前ですもの、しっかり勉学にも励んでいただかなくては!!


さて、お昼を回りスケジュールが確定したことには・・・
本日はセントラルステージのプログラムをずらして開会式をやりますとのこと。
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さて、しかし開会式の前にわれらが山陽太鼓はプルとがるチームと一緒に
近郊の町TRZINへの遠征公演が予定されていますからたいへん!!

演奏終了後すぐにバスに飛び乗って、マリボルへ、
そのまますでに開会式が始まっているセントラルステージへ、
いや、そのまま舞台の上へという算段 笑

さて、上手くいくのでしょうか!?

夕方、すべての荷物を整えて遠征先のTRZINへバスに揺られて1時間15分ほど・・
するとあることに気づきました。
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trzinの街の文化施設?もと学校?のような体育館に太鼓を搬入してリハーサル。




こちらの街のスロヴェニアホストチームの方はみなさん耳の聞こえない方たちの
フォークダンスサークルだったのです。
リハーサルのときにも、もちろん本番も指揮者のかたの拍子に合わせて
なんとも楽しそうに踊られる方たち!!

中にひときわいつもみんなを笑わせる存在の陽気なおじさんがいらっしゃったので、
ぜひ手話を教えてください!!メンバーでやりたいから!というと、快く教えてくださいました。


山陽太鼓のみんなで覚えたのは
「どうぞ私たちの演奏を楽しんでください!」
「どうもありがとうございました!」
という、ふたつの表現。
上手につたわっていたらいいなあ~

記念にみんなで写真撮影~

この遠征で、ポルトガルチームとも一気に距離が縮まったようでした。
メンバーの中には、振り付けを覚えてしまう人も・・・

そうそう、そういうのがたのしいよ!


1時間ほどの公演が始まったのは20時・・・
あら、もうすぐ開会式始まっちゃう~~~

ともあれ、ポルトガルー日本ースロベニアーポルトガルー日本
のプログラム構成で演奏スタート!





満員のお客様はやはり始めてみるであろう和太鼓に歓声を上げたり、目を開いたり、耳をふさいだり!!!無理もない。
でも最後に演奏を終えるころには拍手が会場を埋め尽くしました。

「耳が聞こえないことを忘れちゃったよ。
 ハートにズシンとくる、すばらしい楽器だね。
 そして君たちも、ハートのあついすばらしいパフォーマーだ!!」


あのおちゃらけキャラクターの陽気なおじさまが、
見ているこちらがジ~ンとくるような感慨深い顔をして
何度も何度も自分の胸を押さえる仕草、忘れられない場面となりました。

届いたみたいだね、みんなの心!!!



おっと!!うっかりしていられなかったんだ!!
さあ、急いで!バスに乗り込んで!
今度はマリボルの人たちがみんなを待っているよ~


22:45ごろだったでしょうか・・・
もうすでに、他のチームは演奏を終えて撤収、着替えをしているころに
セントラルステージ近くへバスが到着。
ガイドのマテとカーチャがいっていたとおり、
屈強な(笑)肉体労働者たちが私たちの到着を待ち受けている!!!

そう、これはフェスティバルが太鼓の搬入が大変だろうと
ボランティアスタッフを太鼓をステージに運ぶためにあらかじめ用意してくれた人たちなのだ!

私にはこの光景がほほえましくて、おかしくて仕方なかった!

いかにも・・っぽい若い男の子たちが諸手を広げてバスの前に並んで待っている。
気合の入りすぎた引越屋のバイトちゃんみたいにも見える。
でもあきらかに彼らよりも、小さく細い体のはっぴ姿女の子たちが
ピンと張り詰めた緊張感(だってこれから初ステージなんだもの)をまとって、
ふたつもみっつも大きな太鼓を担いで走って行く。
そのそばを「俺が持つよ。ねえ、持つったら!貸してごらん!!」と
横歩きでついていく困惑顔の男の子たち。

いいなあ~、こういうの!

あ、そうそうそれでどうなったかというと・・・
きっとスロベニアチームがアンコール演奏してくれていたのではないかと思われたのだけど、
ステージのプログラムに穴をあけることなく、間に合った!!!

そして歴史に残る、マリボル初上陸日本チームによる和太鼓の演奏が披露されたのでした。





山陽太鼓の演奏中、舞台の袖からほっとした表情で見ている、
パフォーマンスプログラムの責任者BUCOを発見したのでそっと駆け寄って
「ありがとう、みんなのおかげで間に合ったよ。いいチームを持って幸せだね!」
と声をかけると・・・


うむ、間に合ってくれてありがとう!!
しかしこれくらいのことは、なんてことはない。

なんだって言ってくれよ。わがままも不満も言わなくちゃいけないくらいなんだよ。
それに対処するために、僕らがいるんだからね。
それでこそ、僕らは明日からもっとよくなれるんだ!


かっこいい。
言葉に出して、はっきりと気持ちを伝えることって素敵です。

第26回 FOLKART LENT in Maribor Slovenia
本当にすてきな開会式となりました。

伝える伝わる大切さを教えてくれた、おじさん!
待ち受けてくれていた屈強なメンズ!
寒いのに長い間、山陽太鼓の到着を待っててくれたお客様がた、
みんな、ありがとう!!