こんにちは、こんばんは。

皆様お久しぶりです。

 

今回は、Black Sabbath です。

王道が続きますよ。

 

 

書きたくなったきっかけは、Jazz Sabbath。

先日、ニュー・アルバムを仕事のBGMにしていたのです。

 

 

Jazz Sabbath をご存じでしょうか。

 

本家公認、Black Sabbath のJazz版。

バンドにはこんな設定があります。

「1970年2月13日にアルバムをリリースする計画だった、バンド。

ブラック・サバスが彼らの曲を盗んで、メタル・ヴァージョンをリリースした」

 

自分たちがオリジナル。Black Sabbathのほうがパクったと…。

無理すぎるなぁ…。

 

おしゃれなJAZZなんだけど、

重厚さとか深遠なる暗さとかの、

Sabbathのいいところを欠いてしまっていて、

とてももったいない、と私は思ってしまうのでした。

BGMにはちょうどいいんですけどね。

 

まあ、本家公認なので何も問題はないし、

ピアノマンでありリーダーでもあるAdam Wakeman

(Black SabbathとはゆかりのあるRick Wakemanの息子)

のテクニックは素晴らしいので、

今後にも期待しています。

 

 

 

考えたら、Black Sabbathは

このブログでちゃんと取り上げたことがなかったなぁと

気が付きました。

Cozy Powell の事を記事に書いた時とかに、

Black Sabbathのアルバムを取り上げたことはあったけど。

 

 

 

Black Sabbath を書きたくなったきっかけが、もうひとつあります。

 

3月の下旬から4月初旬にかけて、

家の近所で「チューリップ祭り」が開催されたのですが、

この春は寒くて、

チューリップがほとんど咲いてなかったんです。

 

せっかく出向いたのにがっかりだったんですが、

多肉植物の鉢植えが沢山置いてあって、

形も名前も面白くて、じっくりと見てしまいました。

 

サボテンとか多肉植物は名前全然知らないので、興味深く。

変わった名前が多いんだなあ・・・と名札を見てて、

思わず目に留まったのが ‘ ブラックサバス ’ !

 

コーナンでもよく見る花みたいなやつ。

これ、ブラックサバスっていうのかぁ・・・。

 

帰って調べたら、ブラック&ブルーって名前のも発見!

多肉植物の世界も面白そうだなぁ・・・と思いました。

 

 

というわけで、

Black Sabbath モードになって、

初期から聴き返しているのです。

 

 

また長くなりそうなんですが、

私の聴いてきたBlack Sabbath を、

一気に振り返ることにしましょう。

 

どうぞ、お付き合いくださいね。

 

 

 

 

 

 

(Ozzy・美で厳選してみました…*^^*)

 

 

…° ˖✧ °  ˖✧ °  ˖✧ °  ˖✧ ° ˖✧˖ ° ✧˖ ° ✧˖ ° ✧˖ ° ✧˖ °…

 

 

クラスメイトの影響もあって、

立派なDeep Purple 派だった中学生の私。

Deep Purple を中心として興味を広げていったのですが、

するとやはり、Black Sabbathにもぶつかるわけです。

 

イメージが暗いし、周囲で聴いてる子がいなかったし、

ハードルが高めだったんですが、

ずっと聴きたいと思っていました。

 

 

1980年、初来日が決まった時に、

過去の作品が一堂に

来日記念盤としてお得価格で再発されました。

これはうれしい!

 

私はとにかく1stアルバムを聴きたかったんですが、

ジャケットが怖くて怖くて・・・・。

私、当時ほんと幽玄的なのがだめだったんですよね。

 

 

そこで、気合いをいれるために?

なぜかホラー映画を観に行ったのです。ドクロ

 

それは、たまたまFMラジオでテーマ曲を聴いた

映画 『シャイニング』。

超有名なホラー映画ですよね。

公開されてすぐにひとりで映画館に行きました。

 

狂気に取りつかれた小説家のお話で、

ジャック・ニコルソンの名演技が怖い…。

スプラッタでもなんでもなくて、

たった一人だけが殺されてしまう・・・。

怖さよりむしろ哀しさが残った映画でした。

 

“ ホラーの背景に悲哀あり・・・”

そんな、自分なりの結論を得てから、

やっと購入できた1stアルバム!

 

 

 

『Black Sabbath 』 (1970年)

 

 

邦題 『黒い安息日』


雨の音。鐘の音。

イントロからゆっくりした不気味なリフのループ。

うわっ・・・。

 

このジャケにこの音あり・・・と思うわけです。

スピードが増してきて、やっと手中に入る感じ。

タイトル・ソングの威力に押されるがままに、

2曲めへと。

 

Ozzyのハーモニカから始まる

「The Wizard」

いいですねぇ・・・。

 

「Behind the Wall of Sleep」も好きな曲。

淡々と暗いんだけど、拍子の変わる展開が面白い。

ベースがずっと底辺で鳴ってて、

コンポのスピーカーを震わせていたのを覚えています。

続く「N.I.B」は、Black Sabbath の代表曲ですね。

 

 

ライブでは

ベースがソロに続いてリフを刻み始めるのが

かっこいいんだけど、

このオリジナルのスタジオ・ヴァージョンが基本。

始まりの特徴的なベース…

からの、ギター・リフ。

 

ギター・ソロも相当かっこいい。

 

凄いアルバムだな・・・と思いました。

これは買ってよかったなぁ・・・と。

 

 

中学生のときは怖かったこのジャケットも

今では

デザイナーKeefの芸術性を

味わえるようになりました。

 

 

 

1stを聴いた後は、

雑誌で来日記事を読んだこともあり、

リアル・タイムのBlack Sabbath を聴いていきました。

だから、

私にとって、Black Sabbath のヴォーカルと言えば、

Ronnie James Dio です。

RAINBOW はGraham Bonnet。

 

なので、

過去の作品は、

歴史探訪の気分で聴いていきました。

実際に聴いた順番は前後するのですが、

ここは年代順にアルバムをご紹介していきますね。

 

 

 

 

『 Paranoid 』 (1970年)

 

 

全英一位になったアルバム。

Black Sabbathの代表曲が多く収録されています。

 

「 War Pigs 」は、

2018年のJudas Priest の来日公演で

オープニングに使われていて、

開演前から会場の熱量が凄かったのを思い出します。

イントロの澱み・・・

Geezer Butlerのベースの重みが最高です。

Tony のギター・リフが素晴らしいし、

中盤のギター・ソロもいい。

パワフルなBill Ward のドラムも

Ozzy のヴォーカルも、みんないい。

バンド力というのを感じるナンバーだと思います。

 

 

表題曲「Paranoid 」は中学生の私でも知っていました。

超有名ナンバー。

印象的なリフの繰り返しで成り立ってる曲。

自然に両手を挙げて “OH!” と叫んでしまう。

 

 

「Planet Caravan」

強力曲に挟まれた不思議な雰囲気のスロー・ナンバー。

これがあってこその、鉄男。

 

「Iron Man」

超有名ナンバー。

印象的なリフの繰り返しはOzzyの歌とともに

耳にへばりつく。

疾走するエンディングは爽快。

 

A面だけでも十分満足できるアルバムなのですが、

B面も強力です。

 

不気味で怖い「Electric Funeral」

ベースとドラムが耳につく「Hand Of Doom」

うーん、もうすべていいので聴いてください。

 

 

 

 

『 Master of Reality 』 (1971年)

 

 

3rd アルバム。

私が知っていたのは文字が白のジャケットでした。

だから、

紫色だった来日記念盤を見て、

オリジナルとはちょっと違うのかな…と思ってしまい、

買わなかったんですね。

 

 

実際、このロゴ・ジャケットは、

色違いやレイアウト違いがいっぱい存在するのです。

収集してるファンもいるんでしょうね。

紫色のロゴが一般的ですが、

私は日本盤の白のが欲しくて、

ずいぶん後に探し回って買ったのでした。

 

 

 

聴いていると、

ヘヴィーな音に巻き込まれていくような気分になり、

どんどん心拍数が上がるアルバムです。

 

聴いたのは高校生の時。

多感な年ごろだったので、

ずしんと胸中にきました・・・。

まさしく「Sweet Leaf」なヤバさに溺れましたね。

 

「Embryo」から

「Children of the Grave」…

ハードロックなリフにノッてると、

ますます心拍数が上がって、

ギター・ソロの辺りでMAXに。

 

「Into the Void」も大好きなナンバー。

不気味なリフの連射。

スピードの緩急に身を任せると快感です。

 

 

 

 

『 Black Sabbath Vol 4 』 (1972年)

 

 

3rd より先に買ったことで、

聴く回数も多くて、耳に沁みついてるアルバム。

といっても、

曲調が色々でつかみきれず、

すぐには馴染めませんでしたが…。

 

 

ノリのいい 「Supernaut」 がお気に入りです。

ドラムが超かっこいい。

そして、続く「Snowblind」が凄い。

Tony Iommi の粘っこいギターと

Ozzyの淡々とした歌メロ。

Sabbath節とでも言えそうな、個性があります。

 

短い曲ですが、

「St. Vitus Dance」もいいですね。

 

 

 

『 Sabbath Bloody Sabbath 』 (1973年)

 

 

邦題 『血まみれの安息日』

表題曲の「Sabbath Bloody Sabbath」から

グイっと引き込まれる

聴きどころの多いアルバム。

 

中途半端にポップなところもあるので、

初期のBlack Sabbathの作品としては

人気がないようですが、

私は、前作と違ってすぐに馴染めたのでした。

 

不思議なリズムと展開にハマった

「Sabbra Cadabra」

続く「Killing Yourself To Live」も、

展開が面白くて好きですね。

 

 

 

 

『 Sabotage 』 (1975年)

 

 

Ozzy の歌い方が変わったかな?

…と思った、アルバム。

今までになく情感がこもった歌い方で、

歌ものとしておすすめ(ホラーですが…)。

 

「Symptom Of The Universe」がオススメ。

ヘヴィーでかっこいいです。

Sepulturaがわりと忠実にカヴァーしてたのを聴いて、

スラッシュ・メタルな曲なんだと初めて気付いたんですけど、

でもまあ、重さが違いますね。

 

 

 

 

 

『Technical Ecstasy』 (1976年)

 

 

ヒプノシス・ジャケ。

ジャケットのイメージってやっぱり大事だと思います。

 

未来的なイラストに怖さも暗さもなかったから、

ここからBlack Sabbathの音を連想するのが難しかったんですよね。

 

音が大きく変わってたらいやだな・・・と思って、

迷いながら、

一番最後に買った、来日公演盤でした。

 

名バラード「It's All Right」収録。

ドラムのBill Ward がヴォーカルをとってるんですが、

しっとりと歌い上げていて、とても素敵です。

これ聴いただけで、

このアルバムを買ってよかった…と思いましたね。

 

他にも「Gypsy」とか、変わった雰囲気の曲があって、

なかなか面白いアルバムです。

 

 

 

 

『 Never Say Die! 』 (1978年) 

 

 

このアルバムは、来日記念盤のラインナップから外されていたので、

80年代後半にCD化されるまで聴いてませんでした。。

聴いてびっくり。

なんだかThin Lizzyっぽく始まるし。

続く「Johnny Blade」の始まりもびっくり。

このキーボードはDon Airey か~…。

 

80年前後の色んなハードロック・アルバムに

彼の名前をいくつも見かけて、

仕事人Don Aireyの手広さに驚いていた私でした。

このBlack Sabbathへの参加が、

翌年制作されるOzzyのソロ・アルバムにつながていくんだな、

と納得しました。

 

売れなかったアルバムですが、

ギターもベースもドラムも聴きどころは多いです。

Black Sabbathらしさは少ないですけどね…。

 

 

 

 

『 Live At Last... 』 (1979年)

 

 

1973年のライブを収録したアルバム。

日本では、来日記念盤として、

1980年にリリースされました。

 

私は、

新譜の『Heaven And Hell』 を友人から借りることにして、

こちらを購入しました。

でもこの時まだ、

Black Sabbathは1stしか聴いていなかったので、

知らない曲をライブ・ヴァージョンで先に聴くのに抵抗があって、

ちゃんと聴かないまま数年を過ごします。

 

それよりも、借りた『Heaven And Hell』の

カセットテープばかり聴いてたんですよね。

 

このアルバムの良さが分かったのは、

ずっと後。

Led Zeppelin に夢中になった頃。(何故か重なる…)

 

初期のライブ音源は、

再現不可能な歪と重さに満ちていて、

すごく聴きごたえがあります。

特にB面。

「War Pigs」
「Wicked World」
「Paranoid」

この並びは圧巻で、LP時代はB面ばかり聴いてました。

Tony の特徴のあるギターがたっぷり聴けて、

お気に入りのライブ・アルバムです。

 

 

 

 

 

 

 

 

1980年、Rainbowは

Black Sabbathより先に来日していて、

ライブに行けない私は雑誌で特集記事を読み、

Cozy Powell とGraham Bonnetの仲良しショットに

喜んでいたのでした。

 

Black Sabbathは、同じ年に追って来日。

こちらも雑誌で来日特集があって、

グループ・ショットを見て、

Ronnieの存在感はもうBlack Sabbath の中にあるな、

と思いました。

 

 

 

 

『 Heaven And Hell 』 (1980年)

 

 

Ronnie James Dio 加入の1作目。

これは友達間でも人気で、

MSGの1stアルバム『神』と共に

クラスで貸し借りされていたLPでした。

 

Ronnieらしさがピタリとハマった

様式美なこのアルバムは、

当時のハードロック界の傾向でもありました。

 

 

2曲目の「Children Of The Sea」がお気に入り。

ドラマチックで美しい曲です。

 

タイトル・ソングは名曲中の名曲。

「Die Young」もいいですねぇ。

 

 

 

 

 

『 Mob Rules 』 (1981年)

 

 

ジャケットはマッドで暗いけど、

音はそうでもなく、

Ronnie の力強いヴォーカルが定着した…

ように、私には思えました。

 

 

ドラムのBill Ward が抜けてしまってて、がっかり。

Vinny Appiceの音は、Billとは全然違っていたので、

それだけで、

Black Sabbathはすごく変わったと思いました。

 

 

タイトル・ソングがお気に入り。

不気味なイントロから、走り出すギター。

ベースもすごくかっこいい。

フェイドアウトで終わるのがちょっと残念。

ライブ向きのナンバーだと思います。

 

Ronnie味が出ている

「Sign of the Southern Cross」も好きな曲。

最初はがっかりしたけれど、

Vinny のハードロックなドラムは

Black Sabbath に新しい息吹を吹き込んだと思ったし、

結局私は気に入って、

『 Heaven And Hell 』とセットで

よく聴いていたのでした。

 

 

 

 

『 Live Evil 』 (1982年)

 

 

2枚組のライブ・アルバム。

一枚もののCDもありますが、

一曲削って無理やり収録してたりするので、

安価でも手を出さないように…。

 

「Iron Man」で終わる一枚目と

「The Mob Rules」から始まる二枚め。

ディスクを取り換えながら、

ああ、Geezer Butlerのベースって重くて凄いなぁ・・・とか、

Tony Iommiのギターは個性的で胸に響くなぁ・・・とか。

Ronnieって上手いよなぁ…とか、

色々思うわけです。

「N.I.B.」の聴きどころ、

Ronnieの「おいえ~!」がミスマッチでいいなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

同時期にOzzy が、

Black Sabbath の楽曲だけを集結したライブ・アルバム

『Speak of the Devil』をリリースしたので、

これは果たし状か…と思ってしまった私でした。

 

Brad Gillisのギターで、

Sabbathのカバー・バンドのようになってました。

これはこれで面白いライブ・アルバムなんだけど、

私は『 Live Evil 』のほうばかり聴いてましたね。

 

ただ、Randy Rhoads追悼盤だったので、

付属のEPの2曲

「Mr. Crowley」と「I Don't Know」は、

繰り返し聴いて、涙しました。

 

 

 

そんな中、

DIO結成のニュースが届いたのです。

Vinny Appice と一緒に結成?!

まるで、

RainbowもBlack Sabbathも通過点だったのさ…

というような、

Ronnie のバンドの誕生でした。

 

Ronnieのやりたい放題がかっこよくて、

すっかり、DIOに惹かれていった私。

 

同時に聴いたOzzyの2ndも素晴らしくて、

Randy Rhoadsにもハマっていきました。

 

 

興味の対象が変化していったので、

Black Sabbath は

一時期忘れかけていたんです…(*_*;

 

 

 

すると、意表をつくように

恐ろしいアルバムがリリースされてしまいました。

Ian Gillanをヴォーカルに迎えた、

強力なホラー・アルバム。十字架ドクロ

 

 

 

『 Born Again 』 (1983年)

 

 

邦題『悪魔の落とし子』

こういうイラストは怖くない私です。

 

Ronnieの後任は、

まさかのIan Gillan。

ニュースを聞いたときは、

ぜったい合わないだろうと思ったんです…。

 

Deep Purple民としては、

聴かないわけにはいきませんでした。

 

 

Deep Purple とGillanで聴き込んだIan の歌声。

歌い方が違うわけでもないのに、

全然違って聴こえました。

なぜだろう。

すごい頑張ってる感じ。狂気に満ちているのです。

 

「Disturbing the Priest」が最強に怖いですね。

Ian のシャウトがそっち側に行くとは意外でした。

 

買ったレコードは

貸し借りするのが常だったけど、

友達にこのアルバムを貸せなかった私です。

 

 

帰ってきたBill Ward のドラムとGeezer Butlerのベース。

最強のリズム隊と絡み合うTony Iommiのギター。

 

パープル・サバスと揶揄されましたが、

ヴォーカリストIan Gillan の素晴らしさと

Black Sabbath らしさが見事にマッチして、

ミラクルを起こしている…

今となっては、貴重な一枚だと思います。

 

 

 

 

 

 

まだ先が長いので、

今回はこのへんにしておきます。

早めに後編も書きますね。

90年代の来日公演の話もできたら、と思います。

 

それではひとまずクローズします。

読んでくださって、ありがとう(*´▽`*)

また次回 バイバイ