皆さん、こんにちは。こんばんは。

お久しぶりです。

 

W杯サッカーの余韻いまだ冷めやらぬ皐月めいです。

いつのまにやら、大晦日。

慌てて書き始めております。

 

 

久しぶりすぎてすっかり忘れられている気がしますが、

何事もなかったかのように、再開しますね(#^.^#)

今回もよろしくお願いします。

 

 

沈黙期間もライブはいろいろ行ってまして、

特に音響系にハマっていました。

東京はもとより、

郊外の小さな会場や、音大のキャンパスまで、

何時間もかけて出向き、

私と同じようなマニアックなファンと、

CDでは到底味わえない音空間を共有しました。

 

HR/HMでは、Night Ranger が久々に行ったコンサートでした。

熱いパフォーマンスに感動しました。

Guns N' Roses もよかったですね。

 

 

ナイレンもガンズも今まで記事を書いたことがないので迷ったのですが、

またの機会に先送りしまして、

今回は、もうだいぶん月日が経ってしまいましたが、

9月に『危機』50周年記念ジャパンツアー公演を行った

 yes を取り上げることにしました。

 

来年に持ち越してしまいますが…。

ソロ作品の紹介は我慢して、

yes本体だけに限定して、さらっと書いてみようと思うので、

よろしくお付き合いくださいね。

 

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私がプログレ四天王に興味を持ったのは、

70年代終わりでした。

雑誌やラジオの紹介で気になり、

1980年に聴き始める、というパターンだったのですが、

その中では

一番遅くに聴き始めたバンドがYESでした。

わりとすんなり受け入れられた3バンドと違って、

なかなか馴染めなかったバンドでもありました。

 

 

1980年に、

『 Yesshows 』がリリースされた時、聴いてみたいと思ったんですが、

参考にしていた音楽雑誌の評価がとても低かったので、

高価なアルバムを買うことはできなかったんですよね。

 

でも、FMラジオの音楽番組で特集してくれたので、

やったーとばかりエアチェックしました。

でも、長い曲たちをまるごと流すのは無理だったらしく

なんとも中途半端な感じで、どの曲もフェイドアウトされてしまったんです。

それでも録音したカセットテープはよく聴きました。

「パラレルは宝」「クジラに愛を」

カセットテープに書き込んだ数少ない曲名がとても印象的で、

各面を埋める曲の風景を、美しいと思いました。

評価が低い理由がわからなかったです。

 

これはオリジナル・アルバムを聴いてみないとだめだな、と思い、

悩み抜いて1枚購入。

ジャケ買いですが『Relayer』。

 

Roger Dean デザイン・ジャケットの中で、今も一番好きな作品です。

 

以来、Roger Deanのイラストこそがyesのアルバム・ジャケット。 

途中、ヒプノシスのデザインになった時は、ショックでした。

 

 

 

そんな感じで聴き始めたYES。

ファーストからご紹介していきます。

 

 

 

 

 『 yes 』(1969年)

 

 

CD化されてから、80年代に日本盤を買いました。

私は既にBill Brufordの大ファンになっていたので、

全体的にジャズなアプローチがすごく気に入りました。

The Beatlesの 「Every Little Thing 」を演ってるのですが、

とてもyesらしいアレンジでいいんですよね。

オススメ曲は、ラストの「SURVIVAL」。

yesらしい浮遊感のある不思議曲です。

メンバー・ジャケもゲットしました。

 

 

 

 

 

『Time And A Word』(1970年)


 

邦題『時間と言葉』。原題そのままですが、日本語だと覚えやすく、

 

印象的なジャケットとともに

音を聴く前から知っていたアルバム。

1stアルバムと一緒にCDで購入。

オーケストラが導入されてるのですが、

これがけっこうマッチしてていい。

今に通じるyesらしさが徐々に見え始めています。

2曲目の「THEN」が大好き。

1曲目からベースがバリバリなんですが、

「THEN」になると、ドラムとバトルしてる感じになって、

とても面白いです。

 

これも、メンバー・ジャケがあります。

 

 


 

『The Yes Album』(1971年)

 

 

Steve Howe が加入したアルバム。

地味なジャケット故に

長年チェックし損ねていて、

CD屋で手に取ってようやく、3枚目のオリジナルアルバムだと気が付いた

すいません的なアルバム。

地味なジャケットですが、

Rockしていて、プログレ然とはいていないですが、

イチオシのアルバム。

Bill Bruford らしい変拍子ドラムにワクワクします。

Steve Howe のおなじみソロ・ナンバー「CLAP」はこのアルバム。

毎度毎度素晴らしいテクニックに感動。

ハーモニーが美しい「I’ve Seen All Good People」が好きですね。

 

 

 

 

『 Fragile 』 (1971年)

 

 

yesはこれを聴かないと始まらない・・・。

分かっていたんですけどね。

ちゃんと腰を据えて聴いたのは、

高校生になってからだったと思います。

当時は中古でも結構高くて、

輸入盤よりも高かったんですが、

日本盤が欲しかったので、中古LPを購入。

「 Roundabout 」はもちろん

「South Side Of The Sky」も大好きなナンバー。
まだバンド加入前なんですが、
Rick Wakeman のピアノが素晴らしい。
Chris Squireのベースも、際立っています。

「Heart of the Sunrise」もいいなぁ。

そして、メンバーのソロ曲5曲収録。すべて癖があってよいです。

やっぱり私はBill Bruford の変態性あふれるドラミングが魅力の

「Five Per Cent For Nothing」が好きですね。

 

プログレのアルバムを一枚勧めて、と言われたら、

これでしょう。

大仰で実験的でテクニカル。

永遠の輝きを持っている作品だと思います。

 

 

 

 

Close To The Edge』(1972年)

『危機』

 

 

5thアルバム。天下の名盤。邦タイトルも素晴らしい。
グラデーションのジャケットも最高に美しいし、
内容も最高にエネルギッシュで美しい。
私が一番好きなyesのアルバムです。
 
高校生の時に、LPを購入。
見開きジャケットの内側のRoger Deanのイラストに、ため息が出ました。
 
聴いていると、まさしくこの風景が目の前に浮かぶ、全3曲です。
 
私は先に、王子(Jon Anderson)のソロアルバムを聴いていて、
彼の歌声と詩世界に馴染んだうえで、このアルバムを買ったのでした。
そして、yesというバンドにしっかり向き合うことができた
大事なアルバムとなりました。
 
アルバム・タイトル曲「Close To The Edge」は18分以上ありますが、
展開ごとの景色が違うのであっという間です。
どの景色も異次元の美しさで、
耳だけではなく、心も開いていくかのようです。
 
「And You And I」
レコードだと盤をひっくり返すので、一区切りついてから聴き始めます。
Steve Howe のアコースティック・ギターから始まる美しいナンバー。
静かだけれど、深い曲だと思います。
ラストは、おなじみのミニマル・ロックなナンバー
「Siberian Khatru」。
この曲もSteve Howeのギターに耳がいく。
中間のベースも気持ちいい。コーラスワークも美しい。
ライブで聴くとまた素晴らしいんですよね。
でも、アルバムの一曲として最高。
1枚に3曲というアンバランスなのに、
それが『危機』というアルバムのまとまりなんだと思う。
50周年素晴らしい。
これからも、大切に聴いていきます。
 
 
 
 
 
 

『 Yessongs 』(1973年)

 

 

3枚組のライブ・アルバム。

中学生の時に、

このアルバムをべた褒めするレヴューを読んだために、

逆に後回しにしてしまった私。

でも、初期のアルバムをしっかり聴いてからでよかったと思います。

1972年の「危機」ツアーとその前の「こわれもの」ツアーも収録。

当時のyesの輝きが詰まっています。

「こわれもの」ツアー後にドラムがBill Bruford からAlan White 変わっているので、

通して聴くと、違いが分かって面白いです。

パワフルな演奏。ライブならではの熱気。

プログレとはこれか…と改めて思えます。

オススメ!

聴くなら2枚組のCDよりも3枚組LPで。

まあ、同じなんですけど、聴くときの気持ちが変わります。

 
 
 
 

 

『Tales From Topographic Oceans』(1973年)

『海洋地形学の物語』

 

 

ジャケット・アートと邦題が素敵だと思って

高校生の頃からLPが欲しかったけれど、

2枚組の壁に立ち向かえず、なかなか買えず。

CD時代になってから、

安価な限定盤を見つけて購入し、

やっと4曲ちゃんと聴けて感動しました。

プログレは分かりにくい、とか、曲が長くて退屈…とか、

そういう気持ちのひとにはオススメできないですが、

プログレ好きのツボを押す、プログレ然としたアルバムだと思います。

Jon Anderson の脳内世界の一部を具象化したような…

そんな感じ。

 

 

 

 

 

『Relayer』(1974年)

 

 

このジャケット・アートが凄く好きで、

LPは長い間部屋に飾っていました。

ジャケットの中でだけ存在する世界観と地味な色合い。

しかし、輸入盤を見ると色合いがかなり違っていて、

けっこう派手めの色彩もあり。

私は日本盤のベージュ系なのが好きなんですが、

数年前に発売されたCDで、

ブルー系の鮮やかな色がRoger Dean の原画に近いと知り、

軽いショック…。

 

でもそれなら、

ジャケットに起用するときに色合いをわざと変えたということですよね。

原画は原画。

Roger Dean が取り入れた水墨画の技法、そのモノラル感そのままに。

私にとっては、この砂色の景色がこのアルバムの音世界です。

 

しかし。

Rick Wakeman が抜けてしまったことで、優美さを感じなくなったと思います。

Patrick Moraz の音はスピーディでジャズな感じで、Rickとは全然違うから。

でも、それはそれで緊張感があって魅力的なんですけどね。

「SOUND CHASER」の凄まじいバンド演奏を、ぜひ聴いてください。

 

 

 

 

 

『 Going For The One 』(1977年)

『究極』

 

Rick Wakemanが復帰したアルバムです。

1980年にラジオでライブ・アルバム『Yesshows』を聴いて、

オリジナルが聴きたくなり、LPをレンタルしました。

 

 

ヒプシノス・ジャケのため、

レコード店で見ていたのにyesのアルバムとして認識していなくて、

やっぱりこれyesなのね。そう書いてあるし。

しぶしぶ?認めた感じでした。

 

 

初っ端からスチール・ギター全開のロックンロールでびっくり。

やっぱりyesは変わったのか…と。
しかし、このタイトル曲は、yesにしかできないだろう複雑な展開をしていくので、

黙って耳を傾けるべきナンバーだと思います。

ホンキートンクなピアノ。上下に忙しいベース。

ずっと、ヒヨヒヨ言ってるギター。

それに対抗する天使の歌声。

なんだこの曲は…?! と思った第一印象はいまだに変わらず持ち続けています。


二曲目「Turn Of The Century」はyesらしくて、ほっとしました。

Steve Howe のアコースティック・ギターが雰囲気抜群です。

そして大好きなナンバー「Wonderous Stories」収録。

yesにしては短い曲で物足りなくなるので、ライブでの演奏がおすすめ。

 

そして、このアルバムといえばこのナンバーでしょう。
「Awaken」。

凄い曲です。
どのパートも聴き逃せません。
この曲で使われるChris Squire のトリプルネックベースは有名ですよね。

 

ライブで見たときは感動しました。

 

Rick お帰り!って言いたくなる荘厳な音の重なりに聴き惚れます。
 

 

 

 

 

 

 

『Tormato』(1978年)

 

 

“ トマトは英語でTormato なのね ”

そう信じてしまった高校生でした。

プログレ探求中で、片っ端からレンタルしてた1枚。

 

大曲はないので、アルバムの印象は薄いのですが、

メッセージ性のある(ちょっと直球すぎて引くけど)

「Don’t Kill The Whale(クジラに愛を)」

スピーディな「Release, Release」など、

興味深いナンバーがあるので、ぜひ押さえて欲しい作品です。

 

 

 

 

 

『 Drama 』(1980年)

 

 

厳密にいえば、私はこのアルバムからリアルタイムなんですが、

当時、FM番組をエアチェックしたものの、

CD化するまでまともに聴いていなかったアルバムでした。

最初は、

もう王子(Jon Anderson)いないだけで、だめでした。

Trevor Horn の声は王子に似てるんですが、

正統的っていうか、やっぱり違うので。

 

CD化されたのは90年代だったので、

プチ解散期と再結成YESを受け入れた上で聴いたわけです。

The Buggles を軽いシンセ・ポップ・バンドと思っていたので、

Geoff Downes がASIAのメンバーになって驚き、

遡って、Trevor Horn と共にyesから馴染んでることに驚いたわけです。

 

ふっきれたら、どんどん好きになっていった

アルバムでもありました。

元来のyesらしい「Machine Messiah」で、

いきなりのMAX感が味わえます。

「Does It Really Happen?」のChris のベースは

ほんとかっこいいです。


過渡期ということから、

聴いてないひとがけっこういるんだろう

…と思うともったいない。

80年代のyes も、どうぞよろしく。

 

 

 

 

『Yesshows』(1980年)

 

 

『Yessongs』以降のアルバムの曲を中心に構成された

ライブアルバム。

 

ちゃんと聴いたのは90年代で、

既にCD時代でしたが、LPを探して買いました。

やっぱり聴きたかったのです。

C面とD面に渡っている「RITUAL」を。

 

切れ目無く聴けるCDがそりゃあいいんですが、

オリジナルを知っててこそ、だと思ったので。

 

ちなみに、私のエアチェック・テープには

D面の「RITUAL,partⅡ」は、録音されていなかったのでした。

だからもう、D面を聴いた時は感動でした、

 

 

これを、時代の異なる『Yessongs』と比較するのは

ナンセンスで、両方がyesのライブの歴史です。

ぜひ両方聴いてください。

 

 

 

 

 

 

今年ももう終わるので、

前半はこのへんで。

後半は、来日公演のことなども書いてみたいと思います。

どうぞお待ちくださいね。

 

では、皆様よいお年を 雪だるまむらさき音符むらさき音符むらさき音符