「美和!!」
昇降口に向かうあたしの背中に
声がかかった。
振り替えると、恵里佳と真依、千冬
が手を振ってちかずいてくる。
3人は、同じ1年3組の
クラスメートで、同じ美術部員、
いつも一緒の友達。
「美和、部活でないで帰るの?」
「うん、今日はお母さんが病院に行くひだから、あたしがご飯のしたく当番なんだ」
「えー、せっかくあたし、今日塾なくて部活出られるのに…」
恵里佳が、お人形みだいに可愛いかおを
少しゆがめる。
「ごめんごめん。うち、お父さんが料理全く出来ないから…と、恵里佳、大丈夫?」
「え?」
「なんか顔色悪いよ」
あたしの言葉に恵里佳は
はっとてを頬にあてた。
「そ…そう?」
「うん。なんか、目も赤いね。勉強しすぎじゃない?」
恵里佳の様子をみて、
あたしは心配になった。
恵里佳は学年のトップクラスの
秀才で、いつも平均点の前後を
うろうろしてるあたしとは
全くの正反対。
でも、そんなあたしでも、
恵里佳が塾に通ったりして
人よりもずっと努力しているのは
わかる。
「…そんなこと、ない。大丈夫だよ」
「大丈夫って、自分っは思っててもさ、体ってきずかないうちに悪くなっていくよ。だから、無理しちゃだめだよ」
「無理なんかしてない!」
恵里佳はキットあたしを睨み付けると
プイっと後ろを向いて行ってしまった。
「恵里佳…!?」
「じゃあね、バイバイ、美和」
真依と千冬があわてて恵里佳を
おっていく。
恵里佳、怒った…?でも、なんで…?
「…と、いけない!こんな時間!」
時計をみて、あたしはあわてて
昇降口に向かった。
「あ、由奈!」
「美和!」
下駄箱の前にたっていた由奈が
小さく笑った。
「今日、美和早く変えるひでしょ?一緒に帰っていい?」
「うん、もちろん!てか、由奈待っててくれたの、ひょっとして?わわ、ごめん!!」
「あ、いいよあわてなくって」
急いで靴を履こうとしてこけかけたあたしを、由奈が支えてくれる。
そのままあたしたちはてを繋いで
昇降口をでた。
そこに、ランニングで走ってきた
野球部の男子達が、
「なんだー、美和と由奈、またてぇつないで!金魚とふんかー」
「うるさーい!」
ゲラゲラ笑って走っていく男子達に
あたしは怒鳴り付けた。
由奈はいうと、泣きそうな
顔をしてうつむいている。
「気にしないきにしない!由奈!!」
あたしは、つないだてを
大きく降った。
中学生にもなって友達と
手をつなぐっておかしいのかな?
でもあたしたちは、小学校の
ときからずっと手をつないできたから。
小4のときから同じクラス。
なぜだかわらかないけど、由奈といると
すごく安心して、暖かい気持ちに
なれるんだ。
恵里佳に前、言われたことがある。
由奈がいないときだけど
「由奈みたいに無口で目立たない子といて、なにが楽しいの?」って。
あたしは、由奈のことをそんな風に
言わないでって
怒ったんだ。
その時、思った。由奈はあたしの
大事な親友なんだって。
つぎへ続く!

















