このままじゃいけない～偽りだらけの人生～（仮）

大学生活（１）

大学一年生のとき、大学なのに出席番号順で席順が決まる授業があり、毎回隣の席になるＨ君に恋しました。

すごく頭がよくて、要領もよく、僕の冗談にも付き合ってくれる寛容さも持ち合わせた、いい男でした。見た目は袴田吉彦に似ていたかな。

当時はまだ携帯電話も普及しておらず、勉強を教えてもらうテイで、Ｈ君の家電に電話をして話していた記憶があります。

そんな日々が続き、Ｈ君のことを好きになりすぎてしまい、もう止められなくなって、後先考えずに電話で告白してしまいました。

当然、玉砕はしたのですが、そのあとも彼はいつもどおり接してくれ、僕もまた冗談ばかり言って過ごしていました。あたかも、告白もしていない、好きだなんて思ってない、自分を演じていたのですが、やはり無理があってだんだんと耐えられなくなり、結局は疎遠になってしまいました。

この頃からなのでしょうか、自分を押し殺すようになったのは…

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