待ち続ける子 | フィリオとショコラのちいさなおうち

待ち続ける子

 

 

誰かが傍を通るたびに、その手が伸びて頭を撫でて行くので、フィリオはいつも首を差し伸べます。

ショコラはかあさん金魚の糞ですから、かあさんがキッチン仕事が終わるまで入口で待っていて、

撫でてもらうまで付きまといます。

ところがこの頃、かあさんがキッチンに居るのを見ると、とうさんのところに行くようになりました。

うーん、節操がないぞー、でもちょっと嬉しい父さんです。

 

今日も今日とて寝てばかりの、フィリオ爺さん、ショコラ婆さんです。

 

 

 

 

2019/1の拙ブログより

待ち続ける子

明るい陽差しの中で、ピチャピチャと音を立て飛沫をまき散らし、ショコラがお水を飲んでいます。

飛沫は光のように輝いて、かあさんはその幸せな風景に見とれます。

満足したら、彼女はかあさんのところに走ってきて、賢く飲めたね!と頭を撫でて貰い、

あわよくばかあさんの服で、濡れた口を拭うでしょう。

 

この子が我が家にやってきたばかりの頃、

この子は水を飲む習慣も、定期的にご飯がもらえる習慣も、知りませんでした。

想像もつきませんでしたが、多分、不定期に与えるドッグフードに水を掛けていたのだと思います。

我が家にやってきて、彼女はすぐに家族全員に懐き、賢い子でトイレの躾けも簡単に覚えました。

でも、身に沁み込んだ習慣を変えるのは、なかなかに大変でした。

未だにご飯だよと呼ぶと、嬉しそうに跳んできますが、

お皿を前に「これ、本当に貰っていいの?食べてもいいの?」と聞きますので、

「おあがり、おあがり、ショコちゃんのよ」と、何度も言ってやらないと食べられません。

 

飲水不足で小石のようなうんちを、何日か置きに必死で踏ん張って出していたことも、

手のひらに乗せて口元に持って行かないと食べられなかったご飯も、今は昔話になりました。

成長期に栄養が足りず小さな骨格なのに、食べさせ過ぎて肥満にしてしまいましたが、

良く食べ、良く出し、彼女はいつもかあさんに、幸せと喜びをくれます。

 

 

The Dodo   さんよりご紹介します。字は転載です。拙訳( )はかあさんです。

https://www.thedodo.com/

 

Lindsy has been waiting for a new home for more than 900 days.

(リンジーは、もう900日以上の間、新しいおうちを待ち続けています。)

 

Close to Home

Family Promised To Pick Up Their Lost Dog At Shelter

— But Never Came

(閉ざされた家庭

家族は、彼等がシェルターに捨てた子を、迎えに来ると約束したのに、

ー来ませんでした。)
 

(彼女は今やシニアになり、家族を求めています。

待ち続けてただ歳をとっていくのを見ることは、胸がはりさけるようです。

彼女はとても良い子で、幸せになれない理由も、こんなに待たされる理由もありません。)


https://www.thedodo.com/close-to-home/Lindsy-pit-bull-dog-waits-for-family-at-shelter?fbclid=IwAR0avb5gz-tU_KbcdUs9THf4MvFXpzMc7Zqb4BFZM_kwA5hXiGn9S0r91hU

 

彼女の詳しいストーリーはリンクよりご覧ください。

でもちょっと思い出して下さい。

日本ならどうでしょう?

日本の場合は保護団体さんに引き出されない限り、こんなに待ってくれません。

飼い主が捨てた子は、保健所では公示からたった7日間しか生きられません。

 

今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。


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