スコティッシュフォールドは可哀想な猫 | フィリオとショコラのちいさなおうち

スコティッシュフォールドは可哀想な猫

 

 

暦の上では、立秋になりました。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」と、かあさんは堀辰雄の詩句を口ずさみますが、

秋はまだまだ遠く、はるか見えない位遠く、現実は耐え難いほどの炎暑真っ盛りです。

 

オリンピックは、今夜閉会式を迎えます。

多くの感動的な熱戦が繰り広げられて、アスリートたちは私達に希望や勇気をくれましたが、

一方、コロナ感染者は激増し、まだまだ拡大しそうな勢いです。

功罪両面を見たような、かつてなかったようなオリンピックが、閉幕しようとしています。

 

 

 

 

 

 

 

FBより、 公益社団法人アニマル・ドネーション  さんの投稿をシェアします。青字は転載です。

 

スコティッシュフォールドは可哀想な猫

 

今もスコティッシュフォールドは人気猫で、たくさん繁殖され、供給されています。

この品種の繁殖を禁止している国もありますのに。

 

スコティッシュフォールドとは・・・

・軟骨異常で、一生、体は痛み続ける
・かわいいしぐさも痛みが関係していた
・海外では繁殖禁止もあるが、日本では……
・“ブームを止めること”が、 残酷な繁殖も止める

 

10年間人気ダントツ1位のスコティッシュフォールドは、たくさんの人が買い求め、

当然たくさんの仔猫が繁殖されています。

でもこの猫種は、とても残酷な苦しみの一生を送るのです。

 

ランコントレ・ミグノンの友森玲子さんによると、

「確かに、スコティッシュフォールドは、愛くるしく、かわいい。

この仔猫には罪はなく、丈夫に育ってほしいと思う。

しかし、かわいいから、人気ランキング1位の品種だから、有名人が飼い始めたから、と

スコティッシュフォールドを飼うのには、さまざまな問題がある。

「かわいいんだからいいじゃない」では済まされない、

スコティッシュフォールドが「生み出された」背景をぜひとも知ってほしいと思う。」

 

可愛い折れ耳は軟骨異常で、それは全身が軟骨異常ということです。

折れ耳の猫には、ほぼ100%の確率で、何かしらの症状が出ると言われています。

 

「生涯痛みを感じ続ける生き物を“面白くかわいい外見”を求めた人間が、生み出してしまったのだ

日本では、とにかく外見が変わった品種が人気を集める。歴史が浅い品種を好む傾向が強い。

スコティッシュフォールドだけでなく、やはり突然変異で生まれた足が短い猫を繁殖した“マンチカン”も

人気ランキングで3位に入っている。

また、SNSで、鼻ぺちゃで呼吸が苦しい短頭種の犬や猫のユニークな写真の投稿も多い。

見た目がおもしろい、かわいい、インスタ映えするという人間の願望によって、

苦痛を味わう動物が作り出されているのだ。」

 

ペットたちは人間のおもちゃやファッションではなく、それぞれかけがえのない命です。

 

 

 

参考:REANIMAL

 

 

ヨーロッパの動物愛護事情 vol.3 …

 ベルギーでスコティッシュフォールドの繁殖と販売が禁止へ

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2021年10月1日より、ベルギーのフランドル地方では

スコティッシュフォールドなどの折れ耳の猫の繁殖と販売が禁止されることが 当局から発表された。

愛らしい容貌で人気の猫に専門家は異議を唱える

スコティッシュフォールドは、前方に折り畳んだような特徴的な耳が可愛らしく、

世界中でファンの多い猫である。

アメリカでは歌手のテイラー・スウィフトなどセレブリティの影響もあり人気が高いそうだ。

独特の見た目によって、日本でも愛好家が多い。

しかしながら、イギリス獣医師会や欧州愛玩動物獣医師会連盟(FECAVA)などの専門家は

繁殖を行うべきでないとの立場をとっている。

また、イギリスで最も大きな猫の血統登録機関(GCCF)ではスコティッシュフォールドの繁殖を認めていない。

生涯痛みを抱える遺伝性疾患

この猫の折れ耳は、軟骨の変形により耳を支えられないためのものだ。

遺伝子の変異によって引き起こされる、骨軟骨異形成と呼ばれる軟骨の形成不全が

原因であることが分かっている。

軟骨の形成異常は耳にとどまらず、関節など体の他の場所にも発生する。

その結果、脚が曲がるなどの異常が出たり、体に痛みを伴ったり、動きに問題が出たりする。

個体によって症状の出る部位や深刻さは異なるが、脚が不自由になるなど重度のケースもあるそうだ。

治療法はなく、この遺伝子を持つ猫の交配を避ける以外に回避手段はない。

ペットの「生活の質」よりも見た目を優先

痛みを伴う重大な病気を引き起こすことがわかっている遺伝子変異をもっているため、

繁殖を続けることには倫理的な問題があるとする専門家が多い。

イギリス獣医師会によれば、すべてのスコティッシュフォールドがこの遺伝子を持っており、

関節炎などの病気を発症して痛みは生涯続くという。

「ペットの生活の質よりも見た目を優先させていることの一例」として、繁殖はやめるべきだとしている。

とはいえ、アメリカではその人気により繁殖が盛んに行われている。

イギリスでも、GCCF以外の団体は登録を受け付けている。

日本の場合、「“命の商品化”を考える vol.19」で紹介したように、

「動物の愛護及び管理に関する法律(= 動物愛護法)」に関する議論の中でわずかに触れられるようになった。しかしながら、スコティッシュフォールドを含む品種改良や遺伝性疾患といった課題について、

「国民的な議論を進めていくことが必要である」とされてはいるが、具体的な動きはまだ見られない。

動物福祉を優先したベルギーの画期的な決定

そんな中、繁殖と販売を禁止するベルギー(フランドル地方)の決定は画期的なものと言える。

現在妊娠している母猫は63日以内に出産する。

したがって、12週齢を過ぎた子猫は9月31日まで販売することはできる。

だが、2021年10月1日以降は販売が禁止されるため、今後は新たな繁殖を行うことは認められない。

すでに飼育されている猫については問題ないが、10月1日以降、その猫を販売することは禁止される。

無償譲渡も違法とされているのは、法の抜け道を塞ぐためだと考えられる。

日本の動物愛護法にも遺伝的疾患撲滅を期待

今後、この決定が他の欧州諸国やイギリスなどにどのような影響を与えるか、注視していきたい。

「ヨーロッパの動物愛護事情 vol.1で紹介したように、

オランダではフレンチブルドッグやパグなどの「短頭犬種」について、

鼻の低すぎる個体を繁殖に使うことを禁止する法律が昨年施行された。

これも、動物の健康に重大な問題を引き起こす遺伝的疾患の撲滅に向けた取り組みである。

隣国同士で歴史的なつながりも深いベルギーとオランダが、犬と猫の遺伝的疾患に積極的に取り組んでいる。

日本でも、品種改良や遺伝性疾患について、

環境省が言う「国民的な議論」が、1日も早く実現することに期待したい。

 



スコティッシュフォールド:1960年初頭にスコットランドの農場で発見された。地元の愛猫家が繁殖を開始し1966年には英国のGCCFに登録。しかし、1970年代初頭に聴覚など耳の障害に関する懸念により登録を中止。アメリカには1970年に研究目的で送られたのが最初とされる。その後、ペットとして飼われるようになった。

 

 

 

 

今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。

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