盲導犬が隠していた性格

散歩の途中で、幼稚園のバス停から子供達がおりてくるのに出会いました。

女の子はブルーのサッカー生地の半袖ワンピースに、男の子は同じ生地の半ズボンをはき、

皆お揃いの麦わら帽子をかぶっています。

あぁ、夏制服の衣替えだったんですね、なんて可愛いんでしょう。

明日から大雨の予報で、今日は蒸し暑い空気に包まれていますが、一服の清涼剤でした。

大阪は、夏日となりました。

この子は左目を欠損し、下半身に麻痺があるようです。

かあさんなら人生に絶望するでしょうに、

この子は明るい表情をしているように見えます。

犬は、その状態の如何にかかわらず、幸せであることができる。

あなたは私に賛同して頂けますか

（訳：フィーママ）

映像は

Westies United - Murphy and Dakota's Page

よりお借りしました。

ペット病院ウラ話！？ 　　さんより、ご紹介させて頂きます。青字は転載です。

http://pet-net3.sakura.ne.jp/pet-urabanashi/pet-konnako/moudouken-seikaku/

盲導犬が隠していた性格　

補助器具で抑えつけられた感情

　毎朝見ていた彼の姿

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毎朝、私が通勤する途中に見かけていたある盲導犬。

交通量の多い交差点で、いつも彼が信号待ちをしている時間に　ちょうど私はそこを車で通過します。

獣医と言えども、盲導犬を見る機会はそんなに多くありません。

「やっぱり盲導犬は凄いなぁ。素質があるよねぇ。」と　ニコニコ彼を見るのが日課となっていました。

　出会いは突然やってきました

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ある日、そんな盲導犬の彼が、ひょんな事から私の患者になりました。

盲導犬の管理は非常に厳しく定められており、月に一回の健康診断、

爪の確認、 足裏の毛刈り、肛門腺に予防関係に・・・・
とにかく飼い主さんに危険が及ばないよう、完璧な状況下で任務がこなせるようメンテナンスされています。

もちろん優秀な盲導犬。
爪切りでも自分から足を差し出すほどで、全ての診察が非常にスムーズに進みます。
ところがある日、彼の本当の姿を見ることになるのです。

それは正確に体重を測ってみましょうか・・と盲導犬の補助器具を　全て外した時の事でした。

　豹変した彼

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彼は一目散に病院を駆け巡りました。

そして、病院内の看護士、獣医一人ひとりに挨拶をするようにじゃれて、グルグル回って、

伏せをしたと思いきや飛び掛ってきて、また次の人間のところへ・・・

そう、これが彼の本当の姿だったのです。
本当は人間と一緒に思い切り遊びたくて、走り回りたくて、普通の犬としての暮らしに憧れを持っていた。
そんな彼に与えられた使命、盲導犬。

長い間、ずっと抑えていた感情だったのでしょう。
そんな彼がその感情を放出するきっかけとなったもの・・・それは・・

　 プロ意識

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間違いなく、彼に付けられていた補助器具を外したからでしょう。
それを付けている間、彼は「プロ」なのです。
何があっても、飼い主さんを守り、自分の使命を果たさなければなりません。

飼い主さんの「いつもごめんなぁ・・ごめんなぁ・・先生、少しだけ

この子を自由にさせてあげても良いですか？」と言う言葉が重く心に残っています。
飼い主さんは、きっとこの子がどんな子なのか十分に分かっているのでしょう。

強い信頼で結ばれた関係。
本当は遊びたいし走りたい・・・けれども誇りを持って毎日仕事を続ける盲導犬に

強く感銘を受ける事となりました。

　 それから・・・

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今でも毎朝彼の姿を、交通量の多い交差点で見かけます。

しつこいですが、「素質」などと安易な言葉で彼を評価していた私自身に今でも苛立ちを隠せません。
そんな簡単なものでは無いのです。

彼は毎月、病院に来た時だけ補助器具を外し、

ほんの数分だけみんなに挨拶しにいく自由を与えられています。
私たちも精一杯、彼と挨拶をします。

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盲導犬、介助犬、聴導犬、セラピー犬など、ありがとう、ご苦労様と、感謝の言葉しか見つかりません。

（この記事は２０１５・１１に掲載されたものです。）

今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。