「誰の犬でもない」犬が死んだ | フィリオとショコラのちいさなおうち

「誰の犬でもない」犬が死んだ

 

 

 

我が家は、人数が一番多かった時は7人家族でしたが、舅と姑を送り、

三人の息子たちがそれぞれ自立していった後は、とうさんとかあさんとワンだけの暮らしになりました。

当時住んでいた大きな戸建ての家は必要なくなり、先に控える老境の時代も視野に入れて、

私共は住み易い小さなマンションに引っ越してきました。

17年前のことです。

暮らし方はとてもシンプルに快適になりましたが、思わぬ伏兵がありました。

持ってきた家具がすべて、小さな家には大きすぎたのです。

 

昨夜、フィリオがキュンキュン鳴くので行ってみますと、L字型に配したソファの隙間に挟まっていました。

フィリオ、下がればいいでしょうに!

でも老犬は、状況への判断力も運動神経も鈍っているのです。

リビングの大きさにあった家具を、ゆとりを作って置かなかった、かあさんの失点ですね。

 

 

ボク、挟まりました。

 

今日もにいたんのソファをゲットしたよ。

にいたんのものはアタチのもの、アタチのものは勿論アタチのもの。

 

画像は「犬猫保健所応援団」さんよりお借りしました。

 

 

 

「私に何の関係があるというのだ」さんのブログよりご紹介します。

いつも転載させて頂きまして、ありがとうございます。青字は転載です。

 

「誰の犬でもない」犬が死んだ

 

イギリス行政の犬収容所の収容期間は7日間です。
遠く離れた場所へ収容されるのでマイクロチップがなければ、
飼い主と巡り合う事はほぼ不可能です。
レスキューセンターが引き取らなければ、8日目は殺処分です。
場所がないからです。
あなたの犬をこんな目に合わせないようにしてください。
マイクロチップをして必ず情報を更新し続けること。


下の詩は行政の犬収容所にいつも犬を引き取りにいく
バナムドッグレスキューの創始者が書いた詩です。
原文は犬の一人称となっていますが、少々変えました。


Nobody's Dog, by Trudie Jame
今日は「誰の犬でもない」犬が死んだ
登録番号だけで後は何も残っていない
顔も名前も涙もないまま
この世界では何の価値もなかったから

犬には愛してくれる飼い主がいた
風のように走り回る犬をいつも抱きしめてくれていた
ある日門があいていて、犬はフラッと外に出てしまった

主人はその夜、犬を大声で呼んだに違いない
半狂乱で探しまわり、神に祈ったに違いない
しかし犬は家から遠く離れた収容所で 絶望の中ひとりぼっちで背中を丸めていた
主人は電話をかけて探し回ってくれているはずだ
犬は主人の声が聞こえたような気がした
主人に聞こえるように声が涸れるまでほえ続けた

犬はラブラドールの雑種で白いソックスをはいていたが 登記書にはスタフォード雑種と書かれた

犬の咳はどんどんひどくなってくる。
レスキューセンターが昨日やってきたが この犬には場所がないと言われた。
不妊去勢手術をしていないし 顔に粘膜のような筋が走っている過剰犬種だと思われたから

もし主人が自分を見たらたらすぐわかってくれるはず
自分がここにいることを感じてくれるはずだと犬は思っていた
飼い主は病気にも気づいてくれ、家に抱いて帰ってくれる

7日がすぎ、犬の望みは絶たれた
腕の中に抱かれるでもなく、慰めの言葉をかけられるでもなく 静脈に注射をされて息をひきとった

処理班がゴミ袋に入れ収容所の地下の冷凍庫の中に投げ込む
ゴミのように投げられる。敬意も憐れみもない
飼い主と巡り会える時間の余裕さえも与えられず

犬の忠誠心と愛情は残酷な手によって葬られてしまった
マイクロチップと名札なしではただのゴミだ
尻尾をふって、誇り高く、あんなに愛されて自由だったのに
神よ、人類が犬に与えた痛みをご覧になってください

 

 

 

もしあなたの家族が迷子になってしまったら、死に物狂いで探して下さい。

そのうち帰ってくるさですって?帰ってなんか来られません。

その子は信じて待っています。あなたを、待って待って待っています。

 

今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。