それで充分でありますように | フィリオとショコラのちいさなおうち

それで充分でありますように

 

 

マスクをしていても芳しく香る、金木犀の季節になりました。

何時もの散歩道は、薫香の並木道です。

どなたもいらっしゃらなかったので、かあさんはマスクを外し、胸一杯にこの秋の恩恵を吸い込みます。

 

フィリオと二人の超ゆっくりカート散歩ですが、心を鬼にして、時々彼を歩かせます。

安静は大事ですが、全く使わないと足以外の筋肉も落ちて、やがては寝たきりになりますから。

 

    

 

 

フィリオは、後ろ右足膝関節の靱帯断裂がわかりました。

たくさん検査をして、かかりつけ医の先生とよくご相談して、手術ではなく温存療法を選びました。

一つには全身麻酔のリスクですが、一つは高齢による手術後の不具合が懸念されるからです。

若い犬が何かの衝撃で靱帯が切れた時は、手術して繋げば完治するでしょう。

でもフィリオの様に、特に衝撃もないのに切れたのには老化が原因であることが多く、

この病院は、繋ぐ靱帯は基本的に本人の筋膜を使うそうですが、その筋膜も筋肉も老化していることでしょう。

人工の靱帯は強すぎて痛みがでることもあるそうですし、他の臓器に不具合が出る可能性もあります。

90歳前後の彼があと何年生きられるかわかりませんが、残りの生涯が痛みと共にあるのなら不憫ですから、

手術をお願いしようと思っていましたが、今の痛みより強くならないとも限りません。

 

夫の母も、大腿骨頸部骨折を契機に手術もしリハビリもしましたが、車椅子となり胃瘻となり、

やがては寝たきりとなって、坂道を下るように亡くなりました。100歳でしたから無理もありません。

若い時でしたら骨折は骨折の治療で治るところが、さまざまに関連して不具合が連鎖するのが、

老化ということなのですね。

フィリオは手術はせず、今の状態に慣れて適合していくよう、出来るだけの助力をしていくことに致しました。

 

今朝の子供達です。

 

    

 

ボク、びっこは引くけど、だいぶ上手に歩けるようになったんだよ。

少しなら、3本足で走ることもできるよ。

 

とうさんが冬のおうちを出してくれたの。

アタチだけの、アタチのための、素敵なおうちだよ。

 

 

 

 

 

「弥生、スコットランドはエジンバラ発」さんのブログよりご紹介します。字は転載です。

 

それで充分でありますように  

https://scotyakko.exblog.jp/31714964/

 

 

私が手を振りかざした時に、びくりとしなくて良い
私が立ち上がる度に怯えなくて良い
私が近づく時に、逃げなくて良い
 
震えなくても良い、私はあなたの恐怖がわかるから
 
両方の目を閉じて眠って良い
目を覚ました時、飛び起きなくて良い
 
あなたの食べ物は、あなただけが安心して食べられるもの
あなたのご馳走を巡って争う必要はない
 
硬い地面の上で体を横たえなくても良い
ベッドもソファも、あなたが好きなように使えるべきもの
 
雨の中でじっと座っていなくても良い
この家は、あなたの避難場所、そしてあなたの領地
 
思い出や恐怖を消し去ってはあげられない
今までの時間を取り返してなんてあげられない
私にあるのは、あなたの見るものすべて
けれど私は、そのすべてをあなたにあげる、私を、あげる
 
心地良さと抱擁の為に、この両方の腕をあげる
あなたが喜ぶ言葉の為に、この声をあげる
私の心と、溢れるほどの愛情をあげる
私の魂をあげる
 
それで充分でありますように
 
 
私なりに日本語にさせて頂きました。
本文は下です。
 
 
 
随分長くブログの更新をさぼって、振り返り投稿でお茶を濁してきました。
それでも見限らずお出で下さいました方に、心よりお礼申し上げます。
腰痛や股関節の不調などはなかなか好転しませんが、フィリオを見習って、
この厄介なものたちと共存していくよう、努力しようと思います。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。
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