英国の獣医と自殺
ポカポカ陽気になりました。
子供達は窓辺に集まって、眩しい陽差しに眼を細めています。
かあさんは子供達をベランダに出して、ロッキングチェアに乗せました。
君たち、たまには、虫干ししなくちゃね。
あー、いい気持ちだね。
かあさんは今、所得税確定申告を書いているのですが、
アーク(アニマルレフュージ関西)さんに寄付控除証明書をお願いするメールを送ったところ、
ご丁寧な返信と共に、ワイヤレスと同室のオリンピアとの仲良し写真を送ってくださいました。
あの、人間不信で譲渡対象になれなかった3本足の彼が、人間もワンコも信頼する犬に変身したのは、
アークさんのたゆまぬ努力と強い愛情があってこそと、本当に嬉しく感動しました。
かあさんはワイヤレスのスポンサーです。
アークさんは国に寄付控除が認められた特定NPOですから、確定申告で税金が戻ってきます。
ふるさと納税も良いですが、アークさんのスポンサー制度も是非お勧めします。
「弥生、スコットランドはエジンバラ発」さんのブログよりご紹介します。
いつも転載させて頂きまして、ありがとうございます。青字は転載です。
カテゴリ:動物病院レポート ケースから
英国の獣医と自殺
https://scotyakko.exblog.jp/3335386/
英国の職業別自殺者の統計が10月に発表された。
その中で、ずば抜けて自殺の割合が多かったのが、獣医。
獣医の自殺率は、他の職業の平均よりは4倍も多く、人間の医師や歯医者よりは2倍も多かった。
ある学者はこう言う。
“ 自殺の原因は、動物を自らの手で安楽死させることのストレスによるものであろうと思われる。”
そうして、こうも付け足す。
“ 獣医師自身が精神的に苦しんでいる時、自らの手で身体的に苦しむ動物たちの命を絶たせたことを思い、死によって、自らの苦しみも動物と同じ様に奪ってあげられる、と感じるのであろう。”
“ 獣医師は、動物の生と死に関わるだけでなく、
この動物達と、金額的に、また精神的に非常に強く密着した人々と関わらなければならない。”
“ 獣医師であることは、それはそれは、非常なストレスを抱えることである。”
...先日、私の勤める動物病院の医師ブラウン先生と、獣医学生との会話を横で聞いていた。
学生の、まだ若い女性が、同じ大学の獣医学生が自殺した話を持ち出した。
ブラウン先生は、“ 自らの手で安楽死させるということがトラウマになるんだ ” と、
彼の友人獣医師が自殺した話を聞かせていた。
動物を愛し、動物を助けたいと願い、色々な葛藤にもまれ、そして絶望し、愛と悲しみの間で心を揺さぶられる。
そして、その手でもって、命を永遠に葬る、それがどれほど、簡単でないことか...。
ブラウン先生の話を聞き、このニュースを思い出して、自分自身にも、
その思いが全くわからないでもないと同感できることに、一瞬、はっとしてしまった。
動物を、愛すれば愛するほど、そこには深い悲しみや葛藤、憤りの
暗い長い出口のないトンネルに深く入り込む...そんな思いを、近頃、しみじみと感じる。
真摯に動物達と向き合い愛する獣医さんほど、その葛藤は大きいのだと思います。
より良い選択として、家族の同意の上で安楽死を施す場合でもこうなのですから、
日本の、健康で罪もない犬猫を殺処分する人達のストレスは、如何ばかりかと思います。
勿論一番の悲劇は動物達なのですが、関わる人達の苦しみもお伝えしたいと思いました。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。