施設の中でも、幸せでありますように。 | フィリオとショコラのちいさなおうち

施設の中でも、幸せでありますように。

街はハロウィン一色に染まっています。
我が家の子供達はカボチャが大好きで、毎日の食事でお世話になっていることもあり、
敬意を表して、カボチャ色に変身してみました。
 
    
 
 
あー嫌だった、かあさん、アタチに何するの。
かあさん、ボクで遊ぶのは止めて。
両者、脱がせて脱がせてと騒ぐので、早々に撤退したかあさんでした。
 
 
 
 

写真は

Westies United - Murphy and Dakota's Page

よりお借りしました。

 

 
 
 
FBより、西山ゆう子さんの投稿をシェアさせて頂きます。字は転載です。
 
4年ぶりに、本場アメリカで、ハロウイーンを迎えている。
街の中は、ハロウイーン色。カボチャ色。
この文章は、何年か前のハロウイーンの時に、アップしたもの。
毎年、なぜかハロウイーンの時期が来ると、...
オレンジ色の服を着たあすきちゃんを、思い出す。
再びアップしますね。(一部改筆)

***

保護動物とは、飼い主がいない動物のこと。
一生責任を持って飼ってくれるという人がいない動物のこと。
だから、動物愛護団体の施設の中で、その人がある日、現れるまで、じっと待っている動物たちのこと。
**
あずき、20歳。老猫。
交通事故の後遺症で、ずっと排尿困難。
3歳の時に愛護団体に保護されて、それから毎日、ずっと誰かに手伝ってもらって、排尿している。
時々痙攣発作を起こして倒れる。
うしろ足が麻痺して、もう一人で歩くことができない。
尿道カテーテルで膀胱洗浄しないと、膀胱炎になる。
だからエリザベスカラーを付けた生活。ず~っとずっと。
保護動物になって、17年。
今でも、その人が、いつか現れて、譲渡される日を待っている。
でも無理やり、生かされている訳じゃない。
毎日、ボラさんにちゃんとお世話してもらい、頻繁に獣医さんにチェックしてもらう。
そして今日は、ハロウイーン用の服を着せてもらった。
本人、まんざらでもなさそう。

**
しかし、あずきの里親になりたい、という人はまだいない。
17年間、声がかからない。
しかしあずきにも、平等に時は流れる。
夏は暑くなり、冬は寒い。

新年も迎えるし、誰も知らないけど、誕生日だって、毎年ある。
お盆だって、クリスマスだって、普通に飼われているペットと同じように、やってくる。
毎日、朝が来て、夜になる。
飼い猫も、保護猫も、同じように年老いてゆく。
**
日本全国の、都会から、田舎から、北から、南から、
数えきれない数の愛護団体の施設の中で、
自治体の犬舎、猫舎のケージの中で、
保護活動のボランテイアさんの家で、
たくさんの保護犬、保護猫が、飼われている。
いつか、一生、責任と愛情を持って飼ってくれる人と、めぐり会えるようにと、願いながら。
でも、時は静かに流れてゆく。
そして、その人が現れることなく、歳をとり、老いてゆく。
ゆっくりと。ゆっくりと。
***
私は思う。
日本中、どれだけたくさんの、あずきちゃんがいることだろう。
どれだけ多くのあずきちゃんが、譲渡されることなく、名字をもらうことなく、
保護施設の中で、じーっと、静かに、時を過ごしているのだろうか。
全国のあずきちゃんをお世話する、心優しい保護団体の方、ボランテイアの方。
私は心から感謝したい。
心から敬意を表したい。
あずきちゃんも、ボラさんも、寒くなってきたから、風邪なんかひかないように。
明日も、気持ちよく過ごせるように。
飼い主がいなくても、施設の中で、寂しくないように。
施設の中でも、幸せでありますように。
***
PS. あずきちゃんは、その後、施設の中で、

スタッフとボラさんに見守られながら、21歳の長い生涯を終えました。
いつもの午後のお昼寝の姿のまま、他の保護猫たちとくっついて寝たまま、旅立っていきました。
**
Happy Halloween!
全国のあずきちゃんに、素敵なハロウイーンを。

 

 

 
 
西山さま、心にしみる記事をありがとうございます。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。


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