命の繋がり | フィリオとショコラのちいさなおうち

命の繋がり

台風がやってきました。

大雨の日は、王子様と王女様は馬車にお乗りになり、雨を避ける大きな樹立ちの散歩道まで運ばれます。

を閉めても吹き込む雨は(頭を突き出す)、お付きのうばやが傘をさしかけ(姥やは身体半分ずぶ濡れ)、

御用が済まれたら又馬車に乗られて、お城に帰って来られるのです。

そしてふかふかのタオルで、丁寧に拭きあげられ、ふかふかのソファで寛がれます。

勿論その間、姥やはびしょ濡れのままであることを、涙と共に申し添えます。


 

    

 

 

ただ今あ!楽しかったよお。

 

 

 

「弥生、スコットランドはエジンバラ発!」さんのブログよりご紹介します。

カテゴリ:動物病院レポート ケースより 

命の、繋がり

https://scotyakko.exblog.jp/21592616/

 

Lady(レディー) は15歳で、虹の橋を渡った。
愛するご主人ご夫婦に見守られながら …
14年の月日を締めくくり、眠りながら、旅立った。

晴れた寒い金曜日の午後。
その 旅立ち を手伝う為、獣医師と一緒に彼らの家に出掛けた。

ソファーの後ろの、ヒーターの横の空間。


    レディーの、いつもの場所なんだよ


と、70代の小さな体の彼女が教えてくれた。

 

 


レディーが静かに、ここから、向こう側に旅立った後 …
両足が不自由で、外にもあまり出られないご主人の彼が言った。


  近い将来に、必ずまた、レスキューの犬を迎えたい

レディーは、小犬の時に、レスキュー団体から彼らの家にやって来た。

  だけど …レディーは、ぼくらにとって、それは特別な犬だったよ

獣医師が、ソファーで座ったまま愛するレディーの体を見つめているご主人に言った。
 Never think the new dog is a replacement for Lady
 新しい犬が、レディーの置き換えだとは、考えなくて良いよ


多くのご主人が、愛する命を見送った後に感じる …
新しい命を迎えることに、(前の)動物に対して後ろめたい気持。


 新しい犬は、レディーからの繋がりなんだよ
そう獣医師は伝え、座っていた床から膝を鳴らしながら立ち上がった。

 

 

ひとりの人の人生の中で、共に時間を過ごすコンパニオンの動物達。
その、命の繋がり …
その人の人生を、より豊かなものにしてくれる 愛しく尊い命の繋がり。


レディーの、まだ温かい体を抱きながら、獣医師の車で動物病院に帰る道。
金曜の午後は、雑踏。
ひとつの命が終わり …けれど、すべては変わりなく動き続けていた。

 

 

今日もおいでくださいまして、ありがとうございました。


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