グレイハウンドの仔犬なんて、いない
本格的な梅雨のシーズンになりました。
濡れるとお決まりのように皮膚炎をこさえるフィリオにも、
置いて行くと怒って抗議するショコラにも、憂鬱な季節です。
でも、降らなければ困る恵みの雨でもあるのですから、贅沢を言ってはいけませんね。
木立が茂って多少は雨を遮ってくれる散歩道まで、カートに屋根を広げて押していき、
形ばかりのお散歩をしてから、又カートに収納されて帰ってきます。
運動にはなりませんが、行ったという事実だけで彼らは満足します。
いざ、出陣。
いいのよ、ビショ濡れるのはかあさんの薄い頭と、真っ白のスニーカーだけですから。
「弥生、スコットランドはエジンバラ発!」さんのブログよりご紹介します。
カテゴリ:迷い犬、犬のこと より
グレイハウンドの仔犬なんて、いない
https://scotyakko.exblog.jp/29542167/
英国では、グレイハウンドをよく見かける。
街を歩く、森をご主人と散歩する …
14年間、動物病院に働いて沢山のグレイハウンドに出会った。
しかし …
仔犬のグレイハウンドは、たった一頭しか知らない。
街で仔犬のグレイハウンドに会ったことはない。
何故か?
グレイハウンドは、英国の賭け事の為にブリードされる。
ものすごい数の仔犬が産まれる。
そして、レースの為に育てられ …ほんの一握りがレースで活躍する。
しかし、そういう犬達でも、走れる期間は短い。
レース犬が、もしくはレースにも出られない犬が速く走れないと?
用が無い。
飼育のお金が掛かるだけ。
ではどうなるの?
闇に葬られる … 人知れず …
そんなグレイハウンドを一頭でも多く救おうと …
この国には沢山のグレイハウンドのレスキュー奉仕団体がある。
街で見かける、森で出会うグレイハウンドは皆、こういう犬達だ。
ジェニファーとマシューは、常にそういうグレイハウンドと暮らす。
耳には名前の代わりに、番号が刺青されている彼ら。
いつの時代もどこの国でも、動物達は利用される側、人間は利用する側、の構図は変わらないのですね。
我が家の近くに馬肉専門店がありますが、前を通るたびに、かあさんは悲しくなります。
今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。