無言で伝えるアイラブユー | フィリオとショコラのちいさなおうち

無言で伝えるアイラブユー

    

 

 

我が家の玄関先に、フィリオと等身大のウエスティのフィギュアを飾っています。

遠目ではそっくりですので、薄暗い夕方など帰宅して、ギョっとすることがあります。

フィリオ、どうして外にいるの?  ・・あぁ、違う子だったかー、やれやれ。

 

とうさんがこの子をベランダできれいに水洗いして、お日さまに乾かしていましたら、

ショコラがやってきて、向かい合って座り、話しかけたり鼻でつんつんしたりしますが、反応してくれません。

おにいちゃん、おにいちゃん、どうしてこんなにカチコチになっちゃったの?

どうしてお返事してくれないの?

 

 

 

 

アタチ、びっくりしました。

 

おまけ:昨夜の2頭。

草木も眠る丑三つ時に。

 

 

 

 

「弥生、スコットランドはエジンバラ発!」さんのブログよりご紹介します。

カテゴリ: 「動物病院レポート ケースから」より

無言で伝える アイラブユー

https://scotyakko.exblog.jp/13122076/

 

Mrs B の11歳の猫、ギャビーが眠るように逝った。
ギャビーは、腎臓病の治療を続けながら、静かに穏やかな日々を送った。

 

 

Mrs B は、片足を少し引き摺るようにして歩く小さな女性で。
70を過ぎて独り暮らしをする彼女にとってギャビーは、最後の相棒だった。

Mrs B は、いつかしなくてはならない お別れ に怯えていた。
殆どの人がするように、彼女も お別れ を決断しなくてはならない日が来ることに。

けれどギャビーは、そっと逝った。
文字通り、眠るように、静かに、そっと ・・・。


 

背が緩く曲がったMrs B が語る。
 昨夜のことだと言う
いつもなら、彼女がソファーに座る足元を身体をこすって通り過ぎて行くだけのギャビー

昨夜、ギャビーは、Mrs B の足元で立ち止まり、そのまま座り込んだのだと。

座りながら、まっすぐに、ギャビーはMrs B の目を見つめた
しばらくの間 ・・・
ただ、じっと
そうして、ゆっくり立ち上がると、
Mrs B の傍を離れ、自らのベッドの上に登った
Mrs B は、こんなことは初めてだったので、とても不思議に感じたそう

 翌朝 ・・・ つまり、今朝
ギャビーは、ベッドの上で、いかにも心地良さそうに丸まって眠っていた
と、見えたのだけれど ・・・

ギャビーはもう、息絶えていたと言う

 

 

病院に運ばれたギャビーは、とてもとても幸せそうに、眠っていた。
硬くなり、冷たくなって、少しだけ舌を出して、でも、眠っているようだった。

 

 

愛する動物と暮らす飼い主の私達は、きっと誰もがこう願う ・・・

 

できるなら、自然に苦しまずに眠るように逝って欲しい
安楽死という選択を選ばなくても良いように、自然に逝って欲しい
最期の最後には、傍に居てあげたい

そして、こう期待もするのであろう ・・・

 

きっと、何かメッセージを、この子が残してくれるに違いない
後になって、あれは不思議だったということが、起こるに違いない
自分とこの子の間に、何か奇跡が起こりうるに違いない

私も、そう願っているし、そう期待する。
まだ、一緒に暮らす、かけがえのない愛する命との別れを経験したことがない。
その別れへの過程で、願わくば、自ら決断しなくても良いようにと願うし ・・・
その別れの前後に、きっと何かメッセージを受けるのではと期待する ・・・

 

 

現実の多くは、その願いや期待には、なかなか沿わないもの。
そういう、不思議な話も、時々、確かに聞くけれど。 
それは不思議でもなく、きっと自然なことなのだろうし。
人間は、なんらかの形で、特別な証を求めたがるけれど。
動物が求めて残すものは現実と、時の重なり。
驚くような、誰かに伝えると証になるような、そんな出来事は重要ではない。
ただただ、一瞬一瞬を生き続ける動物にとっては、その一秒一秒が奇跡でありたい。
そう、思ったりする。

 

 

どんな風に逝ったのか ・・・
どんな風に生きたのか ・・・
どんな風に愛されたのか ・・・
どんな風に愛したのか ・・・

それを意識するのは、私達、人間側の役目なのかも知れない。
動物たち、彼らは生まれ、ただ、生きる ・・・ そして、死ぬ。
その  の中で彼らは、人間を愛して愛される。

 

 

愛しはするけれど、愛されない命も、悲しいかな、多くいる。
愛された動物は、きっと伝えている。
命を全うして、向こう側に渡ろうとする時、愛された動物はきっと伝えている。
奇跡じゃなくて良い、証のようなものがなくても、それが自然で ・・・
愛して愛された命はきっと、大好きな飼い主にメッセージを残している。
それは、不思議な形じゃなくて良い。
彼らにとって、あまりにも自然なことだから。

 


 愛されることのなかった動物は ・・・
伝えることができない。
伝える人がいない。
そんな、寂しい思いはさせたくない。

彼らが、命を引き摺り終えようとする頃に、愛する誰かにメッセージを伝えられるように。
すべての(人と共に生活する)命に、愛し愛された人間がいるように。

 

 

 

 

今日もお出で下さいまして、ありがとうございました。

 


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