贖罪
今日ほど、自分が人間であることに、深く絶望したことはない。
眼や鼻や牙ごと頭部を半分斬り落とされた象が、自分の血溜まりの中に突っ伏していた。
苦悶のあまり糞尿を垂れ流し、苦しみながら死んだと、記事にある。
こんな残虐なことが出来るのは、人間だけだ。
肉食獣ですら、満腹の時は狩りをしない。
何が開運の印章だ!
この衝撃的な写真を見たら、誰も象牙の印鑑を買わないだろう。
私の命がある内に、罪もなく犠牲にされた動物達の、たった1頭でも幸せにして贖罪しなければ、
私は安らかに死ねないに違いない。
(写真も情報も貼り付けません。
あまりにも残酷過ぎるし、著作権法をクリアできるか確認できませんから。
それに、好奇心や恐いもの見たさで、見て頂きたくないのです。
検索なさるのは御自由ですが、どうぞ心からこの象の非業の死を悼み、
動物愛護の心につなげて頂きたいと思います。
もっともそんな事を言う資格は、私にはないのですけれど。
象牙も毛皮もその動物のもので、人間のものではありません。)