FIGLIO -野上ふさ子さんが亡くなりましたー
地球生物会議ALIVE代表の野上ふさ子さんが、10月10日、亡くなられました。
http://www.alive-net.net/index.html
アイヌ民族運動の支援から動物愛護活動まで、一貫して生命の尊厳を尊び、
全ての動物達の幸せの為、特に動物関連法規の改正に、多大の功績を遺されました。
彼女が監修した「実験犬シロのねがい」は、お読みになった方も多いことでしょう。
飼い主に捨てられ保健所で殺処分を待つばかりだったシロは、実験犬として、
東京都内の病院に1300円で売られます。
脊椎切断の実験を受け、手当てもされず放置されたシロは、
瀕死の状態でボランティアに保護され、九死に一生を得ることが出来ました。
このシロの事件をきっかけに、Ava-netは、「実験動物払い下げ廃止運動」を展開し、
世論の大きな関心を呼ぶ事となります。
まず東京都が払い下げを中止し、他の都道府県もこれに続きました。
そしてついに平成17年、全ての都道府県で、実験動物払い下げが廃止されたのです。
シロは生還して1年後、事故で命を落としました。
僅か2歳の短い生涯でしたが、彼の存在は、
毎年何万頭もの犬や猫を実験の苦しみから救い出す、大きな力となったのです。
Ava-netは、今はALIVEと統合しています。
野上ふさ子さんは、母さんと同じ63才でした。
馬齢を重ねるだけの無力な母さんは元気なのに、
まだまだこれからも動物達の為に貴重な貢献をされた筈の、
想い残した事がたくさんおありだった筈の彼女が逝ってしまい、残念でなりません。
惜しい方を亡くしました。
母さんはただの一会員ですが、心を込めて、御冥福をお祈り致します。
金木犀の香りの中を、今日も夕方散歩に出掛けます。
午後も南面から陽が差し込むようになり、フィリオは日なたを選んで、幸せな夢を見ます。
秋も深まりましたね。
今日もご覧頂きまして、大変ありがとうございました。