FIGLIO -雀の子ー
きれいな青空の、良いお天気になりました。
はりきって、朝の散歩に出掛けました。
動物病院の前まで来ると、ちょうどドアが開き、小さなカゴを抱いたおばさんが出てこられました。
道を隔てた隣の養生地の木の下で、おばさんは小さな雀の子をカゴから出して、柔らかな土の上にそっと置かれました。
ベランダで羽を広げたまま動けなくなっていた子を、慌てて連れて来たものの、鳥インフルエンザの関連で野鳥は診られないとの事だったそうです。
おばさんが未練気にきびすを返された時、フワーと雀の子が舞い立ちました。
大丈夫、飛べましたよ!
私の大声に、おばさんは走って戻られて、じっと捜しておられます。
ほら、あそこ。
たくさんの雀たちに混じって、子雀も枝に止まっています。
大丈夫、きっと子雀はまだ上手に飛べなくて、ベランダに不時着していたんでしょう。
野性の強い生命力があるから、きっと大丈夫。
そうね、きっと大丈夫。
おばさんと微笑み交わして、母さんとフィリオは又歩き始めました。
今日も楽しい散歩でした。
何かいいことがありそうな予感がする、一日の始まりです。
ただいま、ワンコくん。
ボク、可愛い雀の子に会ったよ。
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