1年生の1学期
ある日、太郎がこんな事を言いました。
「ねぇ、お母さんは『階段の手すりを持ちなさい』って言うでしょ。でもね、学校では手すりを持ったら怒られるんだよ。」
はぁ?ナニイッテルノ?(・Д・)
「C先生がね、『手すりは持ちません!』って言うんだよ。」
「…太郎はどうしたいの?」
「うーん。持った方が安心。」
「なら、持っていいよ。手すりは持つためにあるんだからね。間違ってないよ。」
C先生の意図が全く、ホント全く見えないので、さらりと聞いてみました。
「先生、太郎がこんなこと言ってたのですが…」
「えぇ、手すりを持たなくても太郎さんは階段の登り降りはできますから。」
「???」
「手すりに頼ると、ゆっくりになります。手すりを持たず、素早く階段を降りたりする事で、皆からも遅れず移動ができますから。」
( ゚д゚)ポカーン
「え?手すりは持っても良いですよね?本人が不安を感じて、手すりを持って安全に降りようとしてるのに、『手すりを持つな』と言うんですか?」
「いえ、『持つな』ではなく、『持たずにいけるよ』『できるからやってごらん』と励ます感じです。」
「で、太郎さんはできるんですよ。『ほらね、できるじゃない!』と褒めると嬉しそうにしますよ。」
!!!!!!
駄目だ。
何を言っても駄目だ。
ここは、この学校は太郎の生きる場所じゃない。