うちの住宅地には小学校の登校班が2つあります。
A班とB班。太郎はA班でした。
そして、何故か男児だらけの住宅地、この年は全員が男の子でした。
ある朝、太郎の班を送り出し、自分の身支度をしていたところに玄関のチャイムが鳴りました。
出てみると、近所の旦那さんと一緒に血だらけの太郎。
わわわわわあぁ!どうしたの!!
旦那さんの話によると、
今日は仕事が休みだったので、子供たちを見送ろうと通学路の途中で登校班の見守りをしていたのだけど、A班だけなかなか来ない。
おかしいな…と様子を見に行くと、太郎君が転んだようで、鼻血と足を怪我して泣いていた。
出血が多いと思ったので、他の児童は学校に向かわせて、太郎君を連れて帰りました。
との事。
旦那さんにお詫びとお礼を伝え、太郎を家に入れると、わんわんと泣き出す太郎。
「だから僕は走りたくなかった!」
これが太郎の第一声でした。