そんなある日、事件が起こりました。

太郎が休み時間に、2年生の女の子と遊んでいたのですが、
おんぶをしてもらおうと後ろから抱きつき、
その時に女の子の首に手がかかってしまい、苦しかった女の子が泣いてしまったのです。

幸い、首が絞まったとか、怪我をしたとかではなかったのですが、
太郎の幼さと、人との距離を取れない事が招いたトラブルでした。

相手の女の子のお母さんとは個人的に連絡を取り合える仲だったので、
すぐに連絡を取って話し、誠意を持って前向きに解決ができたのですが、
C先生から言われた言葉は耳を疑うものでした。

「〇〇ちゃんのお宅とは、きちんとお話をして、温かい言葉も頂くことが出来ました。」

「それは良かったです。今後学校でも、女の子の身体に触ることはそろそろやめる様、指導していこうと思います。」

はぁ??∑(゚Д゚)

いやいやいやいや。
先生の受け止め方がそれ?
先生の導き出した今回の対処がそれ?
そんな事を言われても、太郎には響きませんよ。

その指導が正しいケースもあると思います。
もちろん、大切な指導だとも思います。
でも、太郎の意識はまだそこにありません。

「太郎には女の子の身体に触ったという意識は無いと思います。」

「はい。そうかもしれませんが、もう小学生ですしね。必要な指導ですよ。」

「…家では、〇〇ちゃんが何が嫌だったか、何が怖かったかを話し、相手の気持ちに気づける様に言葉掛けをしていこうと思います。」

小学生だから、1年生だから、っていう指導を太郎に当てはめないでください。
それはとても酷な事です。