深く深く落ちてしまった私。
太郎の病気を、これからの事を
しっかり考えなくちゃって気持ちと、
どうしても受け入れられない気持ちとが
ぐちゃぐちゃに渦巻いていました。

何もかもが無意味に思えてました。

これまでの暮らしも、これからの暮らしも
意味がある様に思えず、何もやる気が起きません。

太郎が生まれる半年前に建てた家には
子供部屋を2つ作っていました。
庭もつくって、将来サッカーをさせたいからと
旦那と芝を敷く計画を立てていました。

私も旦那も男の子を望んでいたので、
お腹の赤ちゃんが男児だと判ったときはとても嬉しく、
お産は大変だったけど、とても楽しんで育児をしていました。

たくさんの夢と愛情を込めて、
丁寧に暮らそうと心がけていた毎日。

それらが全て色を失い、
ただただ重い現実となってのしかかってきました。

ひたすら、不幸でした。




でも、太郎は笑ってます。

発作はあるけれど、
よく食べ、よく眠り、笑ってくれます。

私、何やってるんだろう。

私に向けられてる笑顔に応えなきゃ。

病名が付いた事で、何が変わった?
ただ、薬を飲むようになった以外、
何も変わってないじゃない。

立ち止まってどうする。

私が止まったら、おしまいじゃない。



元来、フットワークが軽く
思い立ったらすぐ行動!が持ち味だった私。
グジグジウダウダするのが一番嫌いだったはず。

とにかく、立ち止まってても仕方ない。

スーッと心が軽くなり、
頭がゆっくりだけど、しっかりと回転を始めます。
「意欲」が湧いてくるのを自分でも感じました。