同県の小さな田舎町で生まれ育った私。
母もまた同じ町で生まれ、
1歩も町を出ることなく生きてきました。

田舎特有の考え方なのでしょうか。
とにかく、人の目を気にする母です。


察しがつきますよね?


まず、私が近所の人に太郎の病気を口外した事が気に入らない。
【6.涙】参照

はっきり「気に入らない」とは言わないんです。
そう言ったら私が怒るの分かってるから。

母「私だったら言えない。」

母「椿ちゃん、すぐに言っちゃうなんてスゴイね。」


と。
私も長いこと娘やってりゃ母の言わんとする事なんて解る訳で

椿「ダメだった?」

椿「私はここで太郎を育ててるの。
  知ってもらっておいた方が楽。」


と、軽く『イラッ』をアピール。

母「いや、ダメとかじゃなくて、
  スゴイな~って思って。」


椿「同情引いたつもりも無いし、
  晒したつもりも無い。」

椿「隠す必要なんて無いでしょ。」


実際、私だって誰にでも喋ったわけじゃない。
相手を選んで話してました。
その頃書いてたブログでも、太郎の病気の事には触れていたけど病名は書いてませんでした。
ただ、検査を受けた事、軽く入院した事、
入院したおかげで随分良くなって安心した事。
それらを書いて終わりにしていました。

でも、それも気に入らなかったみたい。
私の従姉妹がブログを愛読してくれてて、
その従姉妹から叔母に話がいって
母の方に心配の電話があったと。

椿「言いづらいなら、
  『良くわかんないから椿に聞いて』
  って言いなよ。」

椿「私もバカじゃないから、
  ちゃんと上手に話すから。」


叔母は他人の不幸を好物とする人だったので、
私もその辺りは上手く立ち回るつもりでした。

母「隠す事で子供を守るって手段もあるのよ。」

椿「私は隠さずに守る。」

本当に平行線。
もう、うんざりでした。

ものすごく考えてるのに、
毎日、太郎の事ばかり考えてるのに
「何も考えずにとった行動」と
とられてる事がたまりませんでした。

今では、理解してくれた(そう思いたい)様で
こういった話にはならないし、
太郎の病気のおかげで広がった人脈に
とても感心し応援してくれているのですが、
この時は本当に悩みました。

もう、実家には帰らない方がいいのかな。
太郎の事を認めてくれないのかな。
太郎を自慢の孫だって思えなくなったかな。

…本当に辛かったです。