インドネシアのkue③「kue lapis」と「lapis legit」 | ジャカルタごはん

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2023年9月、ジャカルタに転居。
ジャカルタ生活の記録です。

インドネシアの伝統菓子kue(クエ)をご紹介するシリーズ③です。
本日は「kue lapis(クエ・ラピス)」と「lapis legit(ラピス・レギット)」です。

「lapis」はインドネシア語で「層」という意味で、どちらも層になったお菓子です。



「kue lapis(クエ・ラピス)」(写真右)
米粉、サゴ粉(サゴヤシからとれるでん粉)、砂糖、塩、ココナッツミルクを原料に、赤・緑・茶に色付けした生地を重ねて蒸したもので、マレーシア、シンガポール、ブルネイなどでも人気のあるお菓子です。
写真は緑一色ですが、レインボーカラーにしたものもあります。
日本のういろうに近く、日本のういろうよりももちっとしています。
日本人には受けのよいお菓子のような気がします。
 
「lapis legit(ラピス・レギット)」(写真左)
オランダ料理の影響を受けたといわれるお菓子です。
たっぷりの卵とバター、シナモン、クローブ、カルダモン、ナツメグ、メース、バニラ等のスパイスを使い、四角いフライパンで一層ずつ焼き上げ、18から30層重ねるのが一般的です(購入品は20層ありました)。
カステラのようなかたちに仕上がり、薄くスライスしていただきます。

材料も手間もかかっているため、この薄いスライス1つでRp.21,000でクエの中ではダントツに高いです(クエ・ラピスはRp.7,500でした)。

バームクーヘンと比較してしまうためか、独特なバターとスパイスの香りで、日本人にはあまり受けがよくないお菓子のような気がします。