いよいよボロブドゥール寺院です。
ボロブドゥール寺院の中心であるストゥーパ(仏塔)への入場は、2020年2月より無期限で禁止されていましたが、2023年3月以降、入場者数を制限しつつ、遺産保護のためのサンダル着用という条件で入場できるようになりました。
そのサンダル。
ボロブドゥール寺院は、平原の中央にある径約50mの天然の丘に盛土のうえ、安山岩や粘板岩を積み上げてつくられており、内部空間を持ちません。
これは仏教の三界、すなわち、基壇は人間のいる欲界、方形壇は神と人間が触れあう色界、円形壇は神のいる無色界を表しているそうです。
人は下から上へ登っていくにつれ、欲望や罪悪に満ちた世界から悟りに達した世界へと移っていく、つまり、菩薩の修行を表現しているそうです。
四面中央には階段が設けられており、最上壇まで登れるようになっています(ただし、最上壇は立ち入り禁止)。
私たちは8:30集合、9~10時の回の英語のガイドツアーに参加しました(外国人料金でRp.455.000)。
ガイドさんは時々笑いも交えながら説明をしてくれます。
最上壇の中心にひときわ大きなストゥーパがありますが、こちらの中は空っぽだそうです。
大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調していると言われています。
名残惜しみつつボロブドゥール寺院を後にし、3つ目のパウォン寺院へ向かいました。
パウォン寺院も優美なレリーフで装飾されており、その装飾は対称性を見せて調和をなしていることから、小規模ながら「ジャワ寺院建築の宝石」と称されているそうです(写真なしです)。
これでボロブドゥール寺院遺跡群の3寺院の観光を終え、ジョグジャの街へ戻りました。
道すがら、石材彫刻のお店が沢山見られました。
ランチはジョグジャの名物料理であるグドゥッの専門店として有名な「Gudeg Yu Djum」(1950年創業)へ行きました。
お店のあるWijilan通りは、ジョグジャの中心ある王宮の東側にあり、グドゥッの専門店が多く並ぶ通りです。
グドゥッ(gudeg)とは、ゴリ(gori)と呼ばれる若いジャックフルーツをスパイスと一緒に甘辛く煮込んだ料理です。
牛の皮を干して揚げたkrupuk kulitと、インドネシア発祥の大豆の発酵食品であるtempeを辛く炒めたクレチェク(krecek)と、グドゥッで煮込んだ鶏肉や卵などと一緒に食べます。
メニューの料理は「Nasi Gudeg Krecek」までは共通で、そのあとに何をおかずとしてつけるかで異なります(Nasiはごはん)。
私たちは「Nasi Gudeg Krecek Telur Sayap」(Rp.40,000)を注文しました。
Telurは卵、Sayapは鶏手羽です(↓)。
また、家族全員、クレチェクの中にある牛皮(写真ではオレンジ色のスポンジ状の物体)は苦手でした。
ギャバとパイナップルのフレッシュジュースが美味しかったです。
有名店でもフレッシュジュースがRp.15,000でしたので、ジャカルタよりかなり物価は安いのかな。