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「常識の先には、常識しかない。常識をいくら辿っても、常識の延長線上には常識しかない。常識を何倍にしても、100倍にしてもその先には常識しかない。オリンピックで金メダルを取るという事は、非常識な事だから、非常識を積み重ねていくしかないんだよ。」


・・・・・元ミュンヘンオリンピック男子バレーボール監督、故松平康隆氏の言葉である。松平氏は、この言葉を胸に東京~メキシコ~ミュンヘンと8年間かけて選手を鍛えて、男子の球技種目において日本で初めて(その後、残念ながら男子球技種目で金は無い!)金メダルを取った。特に赤字で書いた部分にはグッときた!どの業界においても後世に名を残している人は、常人から見れば、非常識と思われるようなことを何ヶ月も何年も続けて、すばらしい結果を残しているのだと改めて、この言葉を読んで感じた。

日々平凡な日常を過ごす中で、たまたま、久しぶりに見かけた松平氏の言葉。非常識の積み重ねはできませんが、もう少しだけ何かに関して、努力してみようと思い知らされる言葉でした。

筋線維は、ご存知のとおり、大きく分けると、速筋線維と遅筋線維に分かれる。現在では、細分化して、7~10種類(もっと多くに分類されているのかもしれない?・・・勉強不足です(*^.^*))。


また、運動単位で見れば、速筋をコントロールする運動ニューロン(神経)と遅筋をコントロールする運動ニューロンは違う。ランニングで、言えば、30mダッシュをした場合は、運動単位は速筋系が活動し、10kのジョギングは、遅筋系の運動単位が動く。 野球のピッチャーは、瞬間的なピッチング動作を断続的に繰り返すので、10mダッシュ、休息、10mダッシュ、休息と言うパターンを30分、60分(これは、かなり辛いトレーニングです!)続ける、レペテーショントレーニングが、実践に適したトレーニングになるのだろうか。

ウエイトトレーニングで、言えば速筋を鍛えるので、ある程度の高重量(10回できる程度から5回できる程度、あくまで*基礎筋力がある場合)でのスクワットを実施する。これで、野球解説者が言うところの投手のための足腰?が鍛えられる。主に使用する筋線維のためのトレーニング。


筋線維の増殖は、筋線維にかかる色々なストレスによって起るが・・・・・。


筋線維内核内DNAに刻みこまれている遺伝子情報(ミオシンアイソフォーム)は多数あり、トレーニングによる刺激に伴って、m-RNAに読み込まれ、筋線維が合成される(m-RNAの転写の際の促進因子も筋線維同様種類が異なる)。


ミオシンアイソフォーム、俗に言う設計図は、①筋活動(収縮・弛緩)の結果起る変化(酸素分圧、二酸化炭素分圧、pHの変化など)、②筋線維の損傷度合い などによって、選別されると言われている。

筋が、持久的な動きをすれば、それに合った遺伝子情報(設計図)が選択され、それに基づいて筋細胞(遅筋タイプ)が作られる。同様に瞬発的な動きをすれば、・・・・・速筋線維が作られる。 


筋線維が細分化されていることが判明していると言うことは、、それぞれに適した刺激(各競技において、必要とされる動き、負荷)を与えないと、それら線維が発達、増殖しない。つまり、競技能力が向上しないわけである


アスリートのトレーニングの場合、競技において、どのよう筋力の使い方なのか?理解していないと無駄なトレーニング、或いは、取り返しのつかない?体を作るためのトレーニングになってしまう。スポーツニュースで、言われる、走りこんでスタミナをつける(何のスタミナなのだろうか・・・(+_+))、足腰を鍛えるは、ややもすると無責任な解説であると私は思う。100m選手は、マラソンのトレーニングはしない!これは誰でもわかると思うが、球技や格闘技など、中庸速筋型と呼ばれるカテゴリーに入る競技になると、これらの理論が通用しなくなり?走り込みが、まかりとおり、遺伝子情報は、選手、指導者の意図としていない設計図が選択され、筋細胞が作られる。 


競技能力の低下 ・・・ 引退 (><;)


『運動生理学、トレーニング科学』、トレーナー、コンディショニングコーチは当然なのだが、指導者、解説者も最低限は、学ぶべきであると思う(各年代の体育教師も!!)



骨盤の安定の場合(他の部位でもそうなのだが、)、以前に書いた?動的安定性を担う、アウターユットと、静的安定性に大きく関与している、インナーユニットがある。


インナーユニット=骨盤隔膜(文献によっては、必ずしも一致していると言えないと書いてある物もあるが)

骨盤隔膜は、横隔膜とも対比され、呼吸にも関係していることから、音楽家や演奏家の人達にも重視され、鍛えなければいけない筋肉群として上げられることもある。

*『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』:片桐ユズル氏、小野ひとみ氏(訳)にも掲載されている。


肛門挙筋(恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋、恥骨直腸筋)、外肛門括約筋、深会唇横筋、浅会唇横筋、外尿道括約筋、球海綿体筋、坐骨海綿体筋。

これらの筋群をアイソレートで鍛える方法は、ストレッチポールを利用するトレーニングや自重を使ってのベッドサイドトレーニング(介護予防などで、取り上げあれる尿漏れを防ぐためのトレーニング・・・f^_^;)やピラティスなどでも鍛える方法がある。


呼吸に関与していることで言えば、腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群などが呼吸のインナーマッスルになるのだろうか?これらは、呼吸以外に胸郭を含む体幹の維持にも関与しているので、まずは正しい姿勢(正しい姿勢の定義が難しいのだが・・・)をとることが重要なのではないか!?と私は感じる。更に、骨盤には、脊柱や上肢、下肢などから筋肉が付着しているので、体軸を真っ直ぐに保つ(体幹の維持)ことは、重要だと思う。そう考えると、コアエクササイズにも構造的エクササイズにも入る、スクワットは骨盤底筋群のトレーニングには最適なのではないだろうか?実際、スクワットを行うと(それ程重くない重量で、15~20回を数セット、体幹の維持とネガティヴを意識して行う)、翌日、腹部の中に筋肉痛が起る場合が結構ある。

正しい姿勢の維持、体軸の安定はアスリートだけでなく、前述のように、音楽家や演奏家の方達にとっても重要であるわけで、まして、アスリートのようにダイナミックな動きではく、スタティックな状態での維持を強いられる時間が多い音楽家、演奏家の方達は、常に上体を一定に保ったまま(上体をスタティックな状態)行う、スクワットは効果が高いと思うので、是非、普段のトレーニングに取り入れていただければと思う。