日米のウェブサイトの作りには分かり易い違いがある。

 

1)      デザインのダイナミックさ vs 繊細さ

2)      話口調・直接的 vs 丁寧・堅実・信用

 

まずは、米国マクドナルドを見てみよう。

 

https://www.mcdonalds.com/us/en-us/about-our-food.html

 

“About Our Food” 

決して手の込んだデザインでは無いが、まず飛び込んでくるのが、少女が満面の笑みで、太陽を浴びながら、ポテトを食べる様子だ。ジャンクの代名詞とも思われるマックのポテトをまるで健康的な事かのようなに思わせるイメージ戦略だ。ダイナミックさと勢いが静止画の中にはしっかりある。加えて、About Our Foodだ。直訳すると、‟我々の食べ物について”だ。国内大手の外食チェーンでは、まず ‟食べ物”なんて、表現はしないだろう。‟食品・メニュー”等だろうか?

 

別業界でも同じだ。採用ページなんかでも、‟Our people ”、なんて表現を良くみる。Employees (従業員)である事は確かだが、あえてデジタルでは崩した柔らかい表現になっている事が多々ある。Join our team, our people等だ。

Commitment to Qualityなんかは、日米さほど違いは無いように思える。‟品質へのこだわり・取り組み”と言ったところでしょうか。注目したいのは、その次の Our Food, Your Questionsだ。直接的であたかも、オーディエンス(audience)がいるかのような話口調だ。デジタルマーケティングの分野でも言うまでもなく先進国であるアメリカでは、より直接的な表現や、デジタル空間でも話口調のような文章が多く見られる。直訳すると、‟我々の商品、あなたの質問” だ。日本語的には違和感がある。日本語にすると、‟お客様からのご質問・お声” 等、もう少しかしこまった感じになるのでは?  

 

業界的に、おかたーい感じの会計事務所でも同じ事が言える。

世界四大会計事務所の一つであるPwCの場合。サービスメニューのトップ画面を直訳すると、違いは一目瞭然だ。

               

 “PwCは幅広いビジネス需要に対応する経験豊富で包括的なお手伝いを提供し、あなた方のよりスマートな働き方と目標達成に協力します。PwCの提供するサービスを是非見て、話しましょう。” 

 

Have a look > 見てごらん

Let’s Talk > 話そう

 

北米は特にそういう文化がある。 メール文でも、面識があまり無い相手でも、

これが普通だったりする。

 

Hey Mike,

 

It was a pleasure meeting you.  We'll certainly come back with a fee proposal for

our services.  In the mean time, please take a look at our website and company 

brochure for more information.”

 

慣れれば 直接、‟Hey Mike”のHeyも付けない。

 

以上 (一本絞め! Japanese style hand clap!)