今日は半日園の行事、後半は引越のための梱包の日。
朝はゆっくりめに起きて登園。
園に着いたら子どもと別れて保護者は待機。
その間、壁に貼ってあった子どもの絵などを見て過ごす。
娘は全部ピンクで無数のハートを書きなぐってあった。
娘は最近なんでもハート。「まるをx個書きなさい」という問題も全部ハートで書くというこだわりよう。
全員集合の後は、みんなで絵本のお話の劇をした。
みんな役が決まっていて順番にひとりずつせりふを言いながら親たちの前を通る。
娘は0歳からこの園にお世話になっているので、今年で3年目。
他のお友達も半分くらいは赤ちゃんの時から知っている。
みんなこの1年くらいですっかり赤ちゃんぽさが抜けて、言葉もはっきりし、個性が出てきている。
今転園を考えているということは、この子達とももうすぐお別れかと思うと、とてもさみしい。
もちろん、みんな同じ地域に住んでいるから、街でばったりというのはとてもあり得るんだけど。
娘は特に目立つこともなく、無難に役をこなした。
その後先生の人形劇。保育士もいろいろ大変だ。ふたりの先生がそれぞれ二役をこなし、かなりのアドリブで長い長い赤頭巾ちゃんをやってくださった。
その後は外遊び。娘はけっこう好き放題にひとりでいろんなことにチャレンジしていた。
砂場では女の子同士の喧嘩勃発。もう少しで片っ方がもう片っ方の頭にお砂場バケツを振り下ろそうかという勢いだったがなんとか鎮圧。
その後はみんなでお食事。子どもたちといっしょに親もお試しで食べる。
その後はいったん解散なのだが、ただ親たちが行ってしまうと泣き出す子がいるらしく、そうするとみな泣き出して収拾がつかなくなるらしく、先生も作戦を考え出した。
保護者にピンクの紙切れを渡して、これをもらうと親は帰らなくてはならない、というのを何日も前から言い聞かせていたらしい。
親の名前がひとりひとり呼ばれ、先生にうやうやしくピンクの紙切れを渡されて、退場。
ここで会はいったん解散して、1時間半後にまた再集合となるため、他のママたちとお茶を飲みに行く。
私は他の親と送迎の時間の関係でいつもあまり会わないので、こういう機会はとてもうれしい。
5人くらいのママと子どもの成長、習い事、上の子どもの受験の話などで盛り上がった。
園に戻る時に、そのうちのひとりと少し話していたら、偶然にも彼女は夫の兄が以前勤務していたアメリカの大学に留学していたらしい。
知る人ぞ知るという大学なので、私がその大学を知っていただけで、驚いた様子だった。彼女が留学経験者だとは以外だった。
彼女は私がアメリカに住んでいたことさえ知らなかった。15年くらい、と言うと目を丸くしていた。
その後は保護者会。先生を前に、親がひとりひとり、子どもの様子や今困っていることなどを話し、先生がフォローするという形式。
全体的に寝かしつけとおむつ外しに困っている親が多い。
私は、今日になって決心した。保護者会で、夫が「引っ越した」ことを言ってしまおう。
主人は去年のはじめから、毎日娘を迎えに行っていたので、他のママたちによく知られている。もちろん外国人だというのもある。
いいかげん、いろいろな人に、「パパ最近見ないね、どうしたの?」と言われて、言葉を濁したり、嘘をつくのに疲れてきた。
私の番。
相変わらずイヤイヤが続いていること。お姉ちゃん扱いをするよりも、年齢より下くらいに扱うくらいで甘えさせてやる、と少し落ち着いてきた。
次に夫が秋にアメリカに引っ越したので、ふたりの時間が多くなり、親子関係も密になった。
今まで、アメリカ流で、夜もひとりで寝かせるなど独立心を持たせることをやってきたが、こういう状態なので、少しよるもいっしょに寝たりさせて、親子関係を充実させている。
夫が引っ越したと言った時、何人かのママのまゆが曇ったが、特に気にせず淡々と話した。
先生のコメントは、寝るときは子どもが一番寂しくなるときだから、その時のスキンシップはとても大切にしてほしい。(これは2年前くらいから、子どもをひとりで寝かせているというといつも言われ続けてきたこと)
Mちゃんは落ち着いてきましたよ、大丈夫ですよ、ということを繰り返された。
例年のことだが、他の親たちの話もとても興味深かった。
子どもたちはいろいろな感情を覚えてきている。優しくすること、嫉妬すること、今日などの晴れ舞台の前に緊張すること、などなど。
強情な子には、合わせてやることも大事。
ひとりだけ来ていたおばあちゃんは、田舎から手伝いでちょくちょく来るらしく、都会の家は鳥のかごみたいに狭い、とぼやいていた。
自分の時代は4人の子どもを誰の手も借りずに育てたが、自分の娘は2人の子どもを育てるのに、保育園の手をかりて、両親の手を借りてもまだしんどそうにしている。
なかなか厳しい母親だ。耳が痛い。
あとは、先生から脳のために、睡眠時間を確保してほしい、という話。
セロトニンが脳から放出されるためには、朝6時から7時までの太陽を浴びなければならない。
そのためには、9時には熟睡している状態がよい(うちは落第)。でも、朝6時45分から15分ほどは太陽を少し浴びているかも。
それ以外にも本当に毎年録音して後で聞き返したいくらいいろいろな話が出てくる。
あいにく、引越屋さんがくるので、最後の最後で退室しなければならなくなった。
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引越業者の梱包は男性ひとりと若い女性3人組でマンションの前で待ち受けていた。
作業は早い早い。3時間くらいで終了。私がやっていたら、3日くらいはかかっただろう。
必要最低限のものだけ梱包しないようによけておいたが、それ以外のものはすべて梱包されてしまった。
後で気がついて後の祭りだったものは、目覚まし時計(明日朝起きれるか?)、パジャマ、靴下、などなど。
まあ、しょうがない。
娘を園に迎えに行って、今日は帰りにマクドナルドで食事。
家に戻ったら、並んでいる箱を見て、娘は圧倒された様子。
引越するんだよ。新しい家なんだよ、とアピールしておく。
娘を風呂に入れ、寝かしつけようとふたりで暗い部屋に横たわっていると、いろいろな気持ちが襲ってくる。
この部屋に最初に引っ越してきた時、私は妊娠7ヶ月だった。
子どもが産まれる喜びで、希望に満ちあふれていた頃。
妊娠後期はとても体調も心理面も良くて、安定していた。
それからあったいろいろなことを考えると、きゅっと胸がくるしくなる。
明日、娘とふたりでこの部屋を出て行く。