西の魔女のブログ

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今年の夏はとにかく異常に暑かった。

毎年恒例の鼓膜がおかしくなるほどの蝉時雨が聞こえてはこなくて
いつもと違う夏の様子に、内心震えてた。

いつもは見ただけで怯えるスズメバチだが、暑さで庭の水道の蛇口の水を求めては

フラフラ〜っと飛んで来るので、そっと手を伸ばして水を出してあげた。

防砂林として家と海の間に植っている夾竹桃の花が、

ずっと雨が降らなくて乾ききり、次第に重い花弁をしんなり垂れ下げているのをみて

生まれて初めて、ホースを伸ばして『暑いけど、頑張って!』との想いから水撒きをしてた。

 

そんな暑さだからだろう

家から20m離れたところにある芝生の駐車場には

入れ替わり立ち替わりいつも野良猫が住み着いているのだけど

ある日、駐車場の奥に四角い半透明のタッパーが置かれていたらしい。(夫談)

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猫を救いたい気持ちはわかる。

この暑さで、猫が路頭に迷って困っているんじゃないかと心配する気持ちもわかる。(野良猫だけどw)

だけど、私有地に入ってきてはダメだと思うし

人の家の庭で猫に餌をやるなー(夫談)という気持ちもまたよくわかる

 

タッパーは翌日もちょこんと芝生の駐車場の奥の方に置かれてた。

夫は土地のバウンダリー(境界線)問題には以前から異常に反応するのだ。

タッパーは毎日置かれたが、「不法投棄だ!」と夫は不快感を滲ませながら毎日回収してた。

一体誰がやっているのか?

毎日何時ごろ猫に餌を置きに来るのか?

タッパーはいろんなサイズで5個めを回収したところで、手持ちがなくなったのか白い紙皿へと変わった。

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不法侵入、不法投棄案件として、夫は警察署にも相談に出かけて行った。

タッパーを置かれるようになる2週間ほど前に、駐車場で猫が死んでいたことを話すと

「虐待の可能性もありますね」職務に忠実な警察官はあらゆる可能性を鑑みて言ったらしい。

「正義」が立つと時に対立が起こる。

その現場を抑えようと、夫は30分おきに駐車場へと見回りに行く。

妄執に捉われたかのようなその姿はまるで徘徊老人のようにも見えた。

その間隙を縫うようにして、紙皿は緑の芝生の上に現れる。

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ある日、家の物干しスペースに、ちょうど紙皿を置かれるポイントを捉えて、監視カメラが設置されてた。

『ずっと録画されてるみたいだけど、これ確認するのも大変なんじゃないのかな?』
私の想いの外で、猫餌攻防戦は続いていく。

私のプロファイリングでは、多分オーラルリジット。

野良猫かわいそう=餌をあげたい
この優しい気持ちはオーラル


その思いから人の私有地であっても入っていく勇気と
タッパーを撤去されても挫けず置き続ける律儀さはリジット。


あれ?それって、こだわってる今の夫と一緒かもw

 

いつまで続くのかなー?と傍観してみていたら

久しぶりの待望の雨がやってきた。

雨降りの時は流石に来ないだろうーなどと思っていたら・・・

翌朝早くに水を吸って青々と元気になった緑の芝生の上の、目にも鮮やかな白い紙皿が目に飛び込んできた。

 

ビデオカメラを時間をかけて解析した夫がいうには

「朝方の早い時間に、ぴょんぴょん跳ねながら紙皿に向かっていく影が見えたんだよ。
それが、どうみても犬なんだ!」

なんと、優しいオーラルリジットさんが置いた餌は、野良猫じゃなくて、

どこの子ともしれない犬が食べていたらしい。

そして、駐車場に猫はこなくなった。。。
それ以来、駐車場に紙皿は置かれてはいない。

 

このすれ違って全く出会えない感じとか、

優しさや想いが届かない感じとか、

願いに一歩手が届かない感じとか

オーラルだなあ、と思うのでした。