イスラエルを支配するムードとも結びついてくるのだが、みんなホントにラテン系(地中海性気質w)
カラッと明るい、割とテキトー感など。排他的かと思うと以外で気さくで親切だったり。
ベエルシバのバスセンターに降りて、空軍博物館に行く足を探したが、タクシーしかないみたい。
白髪のほっそりしたお爺さんの運転手さんに声をかけられたが、最初120シェケル(3600円)と言われてこれはボッタクリか!と思い半分に値切るところから交渉がスタートし、70シェケル(2100円)で話がついたので早速博物館に向かってゴー。
途中は砂と岩石だらけ。そして遠景に畑が見える。
旧約聖書ではモーセに率いられたイスラエル民族が延々と歩かされた砂漠地帯w
道路は一本道で途中小奇麗な新興住宅地があり、記念日のためかはためくイスラエル国旗のオーナメントで飾られている。
「国旗の色も白と青だから涼しげでいいね^^」
「パレスチナの国旗だと赤と黒と緑で暑苦しいけどな」
噴き出す私。
幾つもの畑を通り過ぎると、空軍博物館のモニュメントが見えてきた。
しかもなんとショックなことに、博物館がお休みだったよ!
空軍博物館のシンボル、ムスタング型戦闘機
ゲートの前で数人の兵士たちが近づく私たちに声をかける。
「(主人を見て)彼女は君の女かい?」
私:「イエス。」
不躾だと思ったがイスラエル人ならこんなものなんだろうなと思い始めていた私は悪びれず答えると今度は主人が入口の場所を訊く。しばらくして何とも言えない表情で戻ってきた彼が言うのは、
「今日やっていないって」
「ええ?」
「記念日だから休館だって」
しばしボーゼンと立ち尽くす私たち。
「オカシイよな。休日だったら余計に客が来そうなものなのに。」
ゲートの周りには小さな子供たちを連れた家族連れの客もいる。
ゲートの脇は小さな林になっていて木陰のベンチとテーブルで休んでいる。
「そうだよねえ、稼ぎ時なのに。」
うん、日本のアミューズメント施設なら絶対休まないよね。
でも、国を挙げての祝日なんだから、館の職員も休むべきかもしれない。日本人もイスラエル人を見習うべきかも・・・と言おうとしたら主人はさっきの兵士のところに行き、何やら交渉を始めた。
兵士はロー、ロー(No,No,)と言い続けている。
私はここからどうやって帰ろうかと木陰のベンチに座り、テーブルに頬杖を突いた。
タクシー返しちゃったしなあ・・・。
ふと気づくと主人がいない、一人の兵士と先の道を歩いている。
ずいぶん食い下がるんだな、そんなに見たかったのか・・・としばらく待っていると、やがて戻ってきた。
「取りあえず玄関の前で一緒に写真撮って来たよ」
主人と一緒に写真撮ってくれたイケメンの兵士のお兄さん。
取りあえず主人はこれで満足したらしいので帰ろうとしてバス乗り場と時刻表について訊いてみたが良く知らないらしく、タクシーで帰るのが一番いいよ。という。
取りあえず車道まで戻り、そこにあった屋根付きのバス停に腰を下ろすと、目の前で何やらロシア語で家族が揉めていた。
携帯を持ったロシア系っぽいお兄さんが私たちに英語でエルサレムまでどう帰るつもりかと訊いてきたので、バスを待ちますというとそうかと言い家族のところまで戻っていった。
すると一台のバンが来て家族はその車に乗り込み始めた。
もしかして乗り合いタクシーかと思い、そっと近づいてみるとその家族の友人知り合いが青年の連絡でわざわざ迎えに来てくれたらしい。
親戚がいるっていいな。
ベエルシバはほとんど砂漠地帯だから暑くてのどもカラカラに渇いている。
一向に来ないバスを待ちながら、私達、干からびてここで死ぬんじゃないよね。
バンが行ってから今度は若い女性がやってきてタクシーに乗ろうとした。
一緒にベエルシバのバスセンターまで行ってもらえないかと話すと、年老いた運転手が「この人を送ってからまた来るから15分待っていてください」というので待つことにした。このとき、乗客になった若い女性が運転手に話をしてくれて、我々を迎えに来るように働きかけてくれたように思う。(ご親切に!)
私の中でしっかりしたイスラエル女性の株がぐんと上がった。
そして15分後、タクシーは本当にやってきたが、今度は運転手が若い男性だった。
私が片言で「私達と話をしたあの年老いた運転手とあなたは友達か?」と訊いたら「そうだ、話は聞いている」というので
「どうする?これに乗っていく?」
と主人に確認をした。
我々が話をつけた老人の運転手がもし行き違いでここにきてくれたら、申し訳ないことになる。
ここは辞退して、彼を待つべきだろうか?
やや迷ったがドアの前で逡巡している我々の背中を押すように一陣の砂嵐がざあっと吹き付け、それがまるで「何をしている、さっさと乗れ!」と言わんばかりだったので我々はあわただしくお礼もそこそこに乗り込んだ。
バスセンターに戻る間、目を凝らしてあの運転手のタクシーを探したが、見つからなかった。
もし行き違えて無駄足を踏ませたら申し訳ないから謝罪とガス代を返そうと思っていたのである。
しかし無事に私たちはバスセンターのタクシー乗り場にたどり着き、降りてからもその車を探したが、お年寄りなので疲れて家に帰宅したことにしてエルサレム行のバスに乗り込んだ。
いっや、ヒトの噂は当てにならんと言うか、ネットで語られていることと現地での事情は全く違いましたな。
一つは、イスラエルは全く危険がないと言っていいほど安全安心な街でした。
もう一つは、まことしやかに書かれている杉浦千畝の美談、ほとんどのイスラエル国民は知らないんじゃないかな。このエピソードと初音ミクを日本人に結びつけて考えるイスラエル国民ももはやいなそうだ。彼らにとって日本人とは地球の裏側に住んでいる幻の民族、目の前の東洋人をミクや千畝と結びつけて考えるエルサレム市民は皆無に思えた。
連夜続くチーナ攻撃と外部の者に対する塩対応で私の心は折れ、エルサレムシンドロームをこじらせていった。
独立記念前夜の日も、ベン・イェフダ通りのマックの店員さんに注文を忘れられ、私達とは関係ない客席に放置された注文の品である溶けかかったマックフルーリーを飲みながら「こんなはずでは・・・」とショックと苦い味わいに涙する夫がいた。
うん・・・もう少し観光客に親しみを見せてくれるものだと思っていたよ・・・。
待ってる途中でモニターから注文番号が消えるなんてここは本当にハイテクの国か⁈
どうも、厳しいばかりでアナログなやり方の空港セキュリティチェックと言い、じつは壮大なまやかしなのでは?と思えてくる。ワザとらしく歩き回る黒づくめの超正統派の男性たち、同じく街中で見かける銃を担いだ兵士たち。
なんか映画やドラマの書き割りのシーンみたいで何だか作り物っぽいんだよね。
(*゚ロ゚)ハッ!! そうか、私たちは今、イスラエル国防のトップシークレットに触れているに違いない・・・!これってイスラエルのイメージ戦略なんだな・・・。やばいやばい。
夜も更けてきているが一向に観光客の姿は減らない。むしろ増えている。市民ホールの手前にある催事場ではステージが儲けられ、独立記念コンサートの準備が勧められていて、またゲートには警備員がいて、入場者をさばいている。
私たちが通るときに、女性警備員の人が凄い形相で怒りながらチェックしていたので、怒ることないでしょーとやや憮然としながら通ったのだが、まあ警官や警備員さんにしてみれば、お祭りでテロの危険性は増すわ、観光客の外人は増えるわ邪魔だわ(そのくせ何かあって怪我でもしたら面倒くさいことになる)今日はあたしデートだったのに!と腹立たしい思いを持っていたに違いない。
ごめんね、それでも私たち、建国70周年をお祝いしたかったんだよ・・・。良く持ってるなあってw
ここでイスラエルに来た目的を思い出した。そう、70周年おめでとう!って言いたかったのね。
それからはなるべく、私たちはお店の人や話しかけてきた人にはおめでとうを言うようになった。
そしたら、みんなにこにこして、ちょっと態度がソフトになった。
そりゃそうだよねえ、友人の誕生パーティにおじゃまするのに、何も言わずずかずかと家の中に入り込んで、勝手にテーブルについて、ごちそうはいつ出てくるの?なんて言われたら、まあこの不躾な娘さんはどなたのお子さんかしら、ってことになると思う。
誕生パーティにはバースデイカードとささやかなプレゼントを用意して、出来ればワインの一本か料理の一皿でも持って行って、「ハッピーバースデイ! 何か手伝うことがあったら言ってね!」と声をかけ、家の人に案内されて席に着くように勧められて初めて料理に手を付けるものだろう。
最低の礼儀を忘れてはいかんのだ。
<ガリガリ君がエルサレムの駄菓子屋に。>
ところでこの日暑かった私はアイスクリームを求めてチンチン電車の線路沿いにある食料品店で、
日本のガリガリ君そっくりのアイスキャンデーを見つけた。3シェケル(90円)だったかな。店主のおじいさんは感じのいい人で、さらにここで茹でトウモロコシを買った。
アイスキャンデーはその名も‟MrFreeze”。ガリガリ君みたいに棒が無くて、細長い袋に入れたシロップを凍らせた「袋アイス」だった。袋を開けて凍ったアイスを少しずつ出して食べる。
こんなところで日本のお菓子をパクるイスラエルがなんだかおかしくて路上で笑ってしまった。
私たちはコンサートの歌声(中にはすっごい音痴の人も)を聴きながらゆっくり市民ホールのほうへ歩いていった。
するとチンチン電車のホームの後ろが遊歩道になっているのだが、そのミニ公園と言うか細長い緑地帯に2匹の猫がいた。温かい歓迎もなくちょっと寂しさを感じていた私たちは、ベンチで休憩し、猫を見ながらしばし疲れをいやすことにした。
その横を、笑いさざめきながら光の靄のようなLED電球をつけた猫耳型の国旗柄のリボンやバルーンを身に着けた子供たちが通り過ぎていく。点滅するピコピコハンマーを持っている子もいる。
エルサレム市内は結構猫が多くて、夕方も幼い男の子が突如現れたロシアンブルーを追いかけて階段を駆け上がっていった。
昼間にあった茶トラはモスクの礼拝堂に逃げ込み、祭壇の前にちょこんと座っていた。どうやら敬虔なイスラム教徒猫らしいw
そして昼間に会った猫と夜に再開することもしばしば。
行く先々にガイドのように現れるのだ。そして声をかけるとしっぽを丸めたりニャーと鳴いたりしてあいさつや合図をくれる。
エルサレム入りしてから猫一匹でも友達になってくれないかなあと思っていた私にとって、この猫たちの存在は救いでした。
ホステルの前から見える光景
エルサレム旧市街は巨大なアーケード商店街のようです。
なんか。洞窟都市っぽい。







