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タイトルについてはもういいですよね。ラテン語の成句terra incognita(未知の大地)。ペルソナ・ノングラータと同じで昔から成句として使われているラテン語の言い回しです。
時代背景などについても、推測ですが、【テラ・インコグニタ】に書いてある通り、メソポタミア南部でシュメール人と呼ばれる人たちが活躍したころがすでに伝説となって、その文明を受け継いだアッカド人やバビロニア人の国家が成立し、アモリ人やグティ人の侵入に悩まされていた頃だと思います。
多分主人公たちの会話はアッカド語だと思います。シュメールの神話に出てくる神々の名前が町や村の名前になっているようです。
主人公ジェムデッドはかつてキエンギ(シュメール人)の帝国を樹立し、神や神話上の生き物たち(半妖精)と交わって暮らしていた偉大なる民族の子孫と言う設定と思われます。
ジェムデッドを見たときに、黒髪黒目のやや可愛らしい顔立ちで、何となく日本人っぽいな、と感じました。
なかなかに観察眼もあり、腕もたち、若きサムライと言うところかなと。
なんとなく、モーツァルトのオペラ『魔笛』に出てきた日本の狩衣を着たタミーノ王子を彷彿とさせますw
主人公の名前は、ジェムデッド・ナスル期から取られたのだとわかりましたが、地名としてはバビロンの北東なんですね。http://mikeo410.minim.ne.jp/cms/files/image/other/presumer.png
ウルクに初めて都市ができたときから各都市国家が栄えるまでの時期。
経済活動が活発になるにつれて、文字の表記がよりシンプルに簡略化され使いやすくなり、
しかしこの頃には長距離物流ネットワークが廃れ始め、
各都市では支配階級が形成され美術の形式もそれを示している。
商業都市では特徴的な、単色或いは複色の幾何学模様や比喩的な絵や文様が書かれたものが見いだされる。
という時代だったらしいです。
※この時期の美術品・お守り→http://semba-art.com/jp/008-stone-figure-calf-mesopotamia-jamdat-nasr-bc3300-bc2900-ancientart-archaeology-artifact.html
ジェムデット・ナスルの意味は現代のペルシャ語でもわかります。
以前のアラブの大統領に、ナセルと言う人がいましたね。
ナスル=ナセルと考えると、これはアラビア語でessentialと言う意味ですから、本質的な、とか素の、と言う意味になります。
ジェムデットとは古代ペルシャ(イラン)神話に出てくる人類始祖の名前、ジャムシード王(イランでは聖王イマ。インドでは閻魔大王)の事です。
旧約聖書のアダムに当たりますから、英雄の名前ではありますが、男の子の名前としては「太郎君」みたいにありふれた名前でしょう。
<シャルマは何故美人なのか>
そもそもシャルマというのは
>シャルマ[1](サルマとも。Šarruma、英: Sharruma)は、フルリ人の神話を起源としヒッタイト神話(英語版)にも取り込まれている神[2]。山の神[3]、牡牛の神[4]とされる。 嵐の神テシュブ(英語版)[3]と女神ヘバト(英語版)の息子[4]である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/シャルマ
ヘバトは旧約聖書のエヴァのモデルとなったとされる女王です。
この名前に、フランス語のcharm(魅力)をかけたネーミングではないかと推察しています。
勿論、女性ではなく、前々回書いた記事の通り、美貌の男性です。
※シュメールの神話には早々と同性愛者の魔神が登場しています()