立入禁止47 立入禁止46から承前。いわば退屈な中編?ごめんなさい カーチャの背後から息 | ムカシオナガザルのwesternblack brain stool

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立入禁止46から承前。いわば退屈な中編?ごめんなさい

カーチャの背後から息急き切って駆けつけてくるヘパイストス卿オーディン。半分呆れて見ているカーチャの脇を無言ですり抜ける。グングニールの槍をまず片手に取って、次いで両手で持つが、穂先は斜めに天井に向ける。

トール「…何のつもりだ、ヘパイストス。こっちに来て職務を果たせ」

オーディン「今はその時じゃあない…いや、すいません…。その時じゃありません、将軍…」

トール「いいや!今こそその時だ!」

オーディン「…(言動〝ある意味〟180度転換。少し落ち着いてきたが、まだハアハアと息を切らせながら)そうですね…今がその時です…」

カーチャ「(やっぱりそうなるしかないのねと観念しつつも二人相手に何と説得しようかと考えながらの感じで)…あなた…」

オーディン「…今が…結論を出す時です…。僕は…妻の無罪を主張します」

カーチャ「え?(突然のハッピー展開にかえって所謂「鳩が豆鉄砲食らったような」顔)」

 

 

 

トール「…何だと!」

オーディン「妻のかつての仕事は、妻の…個人的な意思ではない…。第5軍管区の行政機関…人民委員会議の公式の命令だ…。彼女は…兵士としてそれに従って行動した!兵士が…我々の兵士が命令に従わなかったら、我々だって困るだろう?第5が下した命令は、道徳的に逸脱していたとしても…」

カーチャ「あの…あな…た?わたしは別に有罪でいいの…。今、そんな話してる時じゃ…」

 

 

 

 

トール「兵士?兵士だと?確かに第5(側)は兵士による作戦で、自分たちがやらせたと『毎度』潔く認めた…。かつてのロシア人と違って天晴れか?違うな…なお悪い…、道徳的に劣化して、以前少しはあった罪の意識もなくなった…。潔く、ではなく、『抜け抜けと』お前たちが悪いからこうなった、自分たちに不当な処遇を続けるならこちらも同様にすると…」

オーディン「しかし…『我々は我々のやり方で』そのたびに報復してきた!ことが起こるたびに大軍を投入して、向こうの『人民』を…」

 

 

トール「『人民』などと呼ぶに値せん、『蛮人(文民への蔑称であると同時に卑怯=不法不道徳であるが故に人として尊重される資格はないことを含意する言葉)』だ!『野蛮(主に卑怯を意味する)』な連中に従っている以上、自分たちも同じ扱いを受けるものと覚悟しなければならん!」

オーディン「そうだとしても、そのたびごとの事態収拾の協定で妻の処遇は…」

トール「処遇、そうだ!処遇は、それを受ける者の行為の内容によって規定される!形や経緯がどうであれ!そいつのしたことは、たとえ『軍』の命令によるものであっても半分いや全面的に『蛮人(卑怯な文民)』の如きもの!従って『蛮人』による私的個人的殺人として取り扱われるべきだったのだ!」

オーディン「な…!それこそあなたの個人的な意見でしょう!主観的な…」

 

 

トール「いいや、『主観』ではない!『主観』はかつてそいつに対して『時宜に応じてなされた』誤った判断と処遇だ!『客観』によってそれを正す!今この時、『完璧な人間』の問題だけでは片手落ち!『全ての旧悪』を正しく清算して再出発する!お前はその最たるものだ、マニキュア!」

カーチャ「ええ、それでいいわ、トール将軍、だから今、一緒に来てどうぞわたしを監視なさって?そして、あなたがその場で客観的になすべきだと思ったことを…」

オーディン「いいや、よくない!そんなことを言うんだったら、将軍、あなたは…あなたが命令した『イプシロン鉱山の虐殺』は…」

トール「(ピクッと)虐殺?」

カーチャ「(ちょっとあなた流石にそれは的な感じで)あ…あなた⁉︎」

オーディン「あれが『軍事的にやむを得ない』なら妻が命令に従ってしたことも同じだろうっ!僕は…(パワフルマシンガントーク)僕は僕の妻の名誉を守るっ