先週のブログではいい加減なことを言ってしまったかも知れません。まず、その反省からです。
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バロック時代の音楽を、その時代の楽器で聴いてみようという方向はすばらしい。私自身、バロックリュートやルネッサンスリュートの音の不思議さに惹かれています。以前聴いたビウエラの音も、不思議な響きでした。これらは、音量の小ささや維持管理の難しさ等から(西洋)音楽の主流から外れ衰退しました。同様に種々のバロック時代の楽器も、合奏楽器としての生存競争(それは演奏家の生存もあったと思われる)から脱落していったと考えられる。これらが最近、古楽器のブームの中で復活し、そのレプリカの演奏が脚光を浴びている。
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素人意見ですが、私の(乏しい)ギターの感覚では、高価な物であっても新品はなんか薄っぺらな音を出す(その中で、音の伸びや艶が違うのですが・・・)。その一方、弾き込んだ楽器は、独特の渋みを含む音がする。ただ共鳴胴が薄いギターは、どうしても音の立ち上がりが無くなり輝きと伸びが失われてしまう。バロック時代のヴァイオリン(これはテレビで聴いた)やCDショップで聴いたバロック・チェロの音の第1印象で言えば、その新品の楽器の薄っぺらな感じがあり、あまり良い印象ではなかった。このような音が本当に美しい音なのだろうか・・・。ただ、そういう音を当時の人々は聴いていたのかもしれないが。
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そういう印象が重なって思ったこと言っていたのですが、すこし反省しています。当然ながら音楽は、第一印象だけでは言い尽くせない物があります。聞き込む(又は弾き込む)とまた違ったものが見えてくる場合があります。私は、趣味でバッハをギターで弾いているのですが、つたない演奏であっても、たま~~に新しい発見があるし、思わぬ旋律が聞こえてきます。その不思議さが、バッハの魅力です。先のBWV1027-BWV1029も、そんな音楽のような気がします。違ったCDも購入し、聴いてみようと思っています。
●バッハアルバム2/フィルモーナ・モテッティ/
昨日、途中下車して有楽町のHMVでこのCDを買いました。右のCDの拍子は「バッハアルバム1」です。アルバム2が検索でヒットしなかったので代用です(このCDは持ってません)。ヴィラ=ロボスのショーロ曲集とか、サヴァールのヘンデルなど、興味があるものがあったのですが、店内でかかっていた名前も知らない演奏に聴き入ってしまい、店内でこのCD全曲聴いてしまった。
●録音の不思議
まず、録音が不思議です。音のバランスが良すぎる。声部が聞こえ方が他のCDと違う。ほんとうに「生のギターの音だろうか」と思ってしまった。また、解説にありましたが、静寂と鮮明な音、これがライブ録音とは信じられない。いったい、どんな録音をしたのだろう。
●フィロメーナ・モレッティ
解説では、1973年のイタリア生まれ。イタリアのギターの大御所オスカー・ギリアの学園で学んだらしい。素朴な顔立ちで好感が持てる。
●演奏
解説にある「超絶技巧」では山下和仁等にはとてもかなわないが、なかなかなもの。それより演奏の解釈が面白く個性が感じられる。ところどころで、私の予想がはぐらかされ、それが心地良い。また、私の理解と違った音が聞こえてくる。(とても僭越ですが)自分の(つたない)演奏の参考になると思いました。特にBWV997です。
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最後は、無伴奏ヴァイオリンパルティータ2番/BWV1004で、例のシャコンヌの入った組曲ですが、これは「う~ん」という感じもある。他の演奏家が思い入れを入れているとこをあっさりと弾いていたり、彼女の編曲のところもそれなりに面白いのですが、そこらへんが未熟さなのか、解釈なのか、個性なのか・・・。でも、私にとって、あまり良い評価は出来ないな~。このシャコンヌの演奏が無ければ私の評価はかなり良かった。
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だから、シャコンヌの演奏は、演奏家の本当の力量が出るので難しい。ただ、力量だけが全てではないので、全体としてはフィロメーナさんに好感が持てました。彼女が来日したら、一度は聴いてみたいと思います。
●その他ここ1ヶ月で購入したCD
●モテット集BWV225-BWV230/ビリヤード・アンサンブル
●ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ(全曲)/NAXOS
まだ、聞き込んだと言うわけではないので、感想は後ににします。
●聴いている曲
●J.S.バッハ ミサ曲ロ短調/ヘンゲルブロック指揮/フライブルク・バロック・オーケストラ/バルタザール=ノイマン合唱団
これは、ドイツ・ハルモニア・ムンディ50周年記念ボックスの2枚です。このボックスセットには解説がないので、HMVのCD解説を見ています。これは、バレーの踊り付き演奏らしい。ということは正統な演奏ではないかもしれないですが100円のCDなので勉強には良いのではないかと思っていますし、実際、楽しく聴けます。
・・・ということで。
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バロック時代の音楽を、その時代の楽器で聴いてみようという方向はすばらしい。私自身、バロックリュートやルネッサンスリュートの音の不思議さに惹かれています。以前聴いたビウエラの音も、不思議な響きでした。これらは、音量の小ささや維持管理の難しさ等から(西洋)音楽の主流から外れ衰退しました。同様に種々のバロック時代の楽器も、合奏楽器としての生存競争(それは演奏家の生存もあったと思われる)から脱落していったと考えられる。これらが最近、古楽器のブームの中で復活し、そのレプリカの演奏が脚光を浴びている。
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素人意見ですが、私の(乏しい)ギターの感覚では、高価な物であっても新品はなんか薄っぺらな音を出す(その中で、音の伸びや艶が違うのですが・・・)。その一方、弾き込んだ楽器は、独特の渋みを含む音がする。ただ共鳴胴が薄いギターは、どうしても音の立ち上がりが無くなり輝きと伸びが失われてしまう。バロック時代のヴァイオリン(これはテレビで聴いた)やCDショップで聴いたバロック・チェロの音の第1印象で言えば、その新品の楽器の薄っぺらな感じがあり、あまり良い印象ではなかった。このような音が本当に美しい音なのだろうか・・・。ただ、そういう音を当時の人々は聴いていたのかもしれないが。
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そういう印象が重なって思ったこと言っていたのですが、すこし反省しています。当然ながら音楽は、第一印象だけでは言い尽くせない物があります。聞き込む(又は弾き込む)とまた違ったものが見えてくる場合があります。私は、趣味でバッハをギターで弾いているのですが、つたない演奏であっても、たま~~に新しい発見があるし、思わぬ旋律が聞こえてきます。その不思議さが、バッハの魅力です。先のBWV1027-BWV1029も、そんな音楽のような気がします。違ったCDも購入し、聴いてみようと思っています。
●バッハアルバム2/フィルモーナ・モテッティ/
昨日、途中下車して有楽町のHMVでこのCDを買いました。右のCDの拍子は「バッハアルバム1」です。アルバム2が検索でヒットしなかったので代用です(このCDは持ってません)。ヴィラ=ロボスのショーロ曲集とか、サヴァールのヘンデルなど、興味があるものがあったのですが、店内でかかっていた名前も知らない演奏に聴き入ってしまい、店内でこのCD全曲聴いてしまった。
●録音の不思議
まず、録音が不思議です。音のバランスが良すぎる。声部が聞こえ方が他のCDと違う。ほんとうに「生のギターの音だろうか」と思ってしまった。また、解説にありましたが、静寂と鮮明な音、これがライブ録音とは信じられない。いったい、どんな録音をしたのだろう。
●フィロメーナ・モレッティ
解説では、1973年のイタリア生まれ。イタリアのギターの大御所オスカー・ギリアの学園で学んだらしい。素朴な顔立ちで好感が持てる。
●演奏
解説にある「超絶技巧」では山下和仁等にはとてもかなわないが、なかなかなもの。それより演奏の解釈が面白く個性が感じられる。ところどころで、私の予想がはぐらかされ、それが心地良い。また、私の理解と違った音が聞こえてくる。(とても僭越ですが)自分の(つたない)演奏の参考になると思いました。特にBWV997です。
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最後は、無伴奏ヴァイオリンパルティータ2番/BWV1004で、例のシャコンヌの入った組曲ですが、これは「う~ん」という感じもある。他の演奏家が思い入れを入れているとこをあっさりと弾いていたり、彼女の編曲のところもそれなりに面白いのですが、そこらへんが未熟さなのか、解釈なのか、個性なのか・・・。でも、私にとって、あまり良い評価は出来ないな~。このシャコンヌの演奏が無ければ私の評価はかなり良かった。
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だから、シャコンヌの演奏は、演奏家の本当の力量が出るので難しい。ただ、力量だけが全てではないので、全体としてはフィロメーナさんに好感が持てました。彼女が来日したら、一度は聴いてみたいと思います。
●その他ここ1ヶ月で購入したCD
●モテット集BWV225-BWV230/ビリヤード・アンサンブル
●ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ(全曲)/NAXOS
まだ、聞き込んだと言うわけではないので、感想は後ににします。
●聴いている曲
●J.S.バッハ ミサ曲ロ短調/ヘンゲルブロック指揮/フライブルク・バロック・オーケストラ/バルタザール=ノイマン合唱団
これは、ドイツ・ハルモニア・ムンディ50周年記念ボックスの2枚です。このボックスセットには解説がないので、HMVのCD解説を見ています。これは、バレーの踊り付き演奏らしい。ということは正統な演奏ではないかもしれないですが100円のCDなので勉強には良いのではないかと思っていますし、実際、楽しく聴けます。
・・・ということで。