5/3と4で軽井沢に1泊2日で行ってきました。目的は、私は「まったり」で身近な人は「アウトレット」です。比較的早く出たのですが、事故渋滞などがあって軽井沢に着いたのが12時過ぎ、お昼のレストランで「軽井沢通信」というフリーペーパーをみたら当日の演奏会がある。それで、奮発して道を迷い捜しながやっとたどりついて14:30開演には間に合い、聴いてきました。

●ビラ・セシリア
初めていく場合、場所はかなり迷います。また、個人のホールなので駐車場がない。私の場合、オーナーと思われる方に案内していただき、ホールにいく道に入れさせて頂き助かりました。

●ホールの構造セシリア2
写真ではよく分からないと思いますが、外からは2階建てですが半地下で中は3階建てのドームのような構造になっている。そして残響時間が長い(HPで調べると7~8秒あるそうだ)。おそらく教会の構造を模擬したのだろう。
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この感じ、以前、茨城八郷のギター文化館でギターを弾かせてもらったときを思い出すが、響きは両者でかなり異なる。ギター文化館のは、音が遅れて戻る「やまびこ」の感じ。このホールは、音が全体として残るようないわゆるお風呂で歌う感じ。ただ、演奏家は弾いていて楽しいだろうと想像がつく。おそらく、備え付けのオルガンとホールと聴衆(これは音の吸収材の役割をする)と一体になった設計をしていると思われる。

●ポジティブオルガン
オルガンオルガンは写真のように小さい。このホール自体が共鳴胴ようなものなので、小さくとも十分な音響が得られる(のだろう)。ただ、バッハの曲をハープシコードで弾くようなものには向かないと感じた(一度、このホールでそういう演奏も聴いてみた気もするが・・・)。なお、このオルガンは写真のようにストップが3つある。曲毎にストップを変えていたが、どういう意図で、どのように変えたのか興味がある。また、イスは上の写真にあるように小さいが座布団というかクッションがあるので座り心地は悪くない。ただ、最後の頃はすこし苦しくなった。

●プログラム
F.クープラン 聖水曜日のための第2ルソン
シャルパンティエ 修道女のためのスタバトマーテル 他
ソプラノ:野々下由香里 
オルガン:和田純子
シャルパンティエ(1643年生-1704年没)、クープラン(1668年生-1733年没)は、どちらもフランスのルイ14世(1638年生-1715年)の時代の音楽家。シャルパンティエは初めて聴くが、私にとってはクープランと区別が付かず、どちらもドイツの音楽とは違った繊細なフランス的な感じがした。なお、クープランはベルサイユ宮廷の中に深く入り込んだが、シャルパンティエは宮廷とはほとんど関わらなかったようだ。演奏会ですが、ソプラノの野々下さん、オルガンの和田さんも、(若いのに)なかなか良かった(会場のせいもあるかも)。ギターとなると、いろいろと重箱の隅をつついて聴いてしまうのですが、このような演奏会の場合は、何も考えずに聴くので心地よかった。

●まとめ
軽井沢は、いままで数回行ったことがあるので、私自身は、自然と喫茶店ぐらいしか興味がない。ただ、大賀ホールをはじめ個人の音楽ホールが多々あるので、(比較的小さな)音楽会とセットで行くのは良いかもしれない。いま、東京有楽町で大々的にやっているラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンですが、やはり演奏会のはしごというのは(私にとって)「めんどう」という言葉がさきに出てしまう。

●この小旅行のキィワード
渋滞、レストラン、(突然の)オルガン演奏会、雲場池など散歩、旧軽井沢、味見、喫茶店、アウトレット、(1日300円の)駐車場、腸詰め、ホテルの温泉、読書、無伴奏チェロ組曲、クープラン、ラーメンが食べたい

・・・ということで。