私の最も身近な人(つまり妻です)の忙しい時がやってきました。つまり、通信簿の時期です。事務的な仕事が大変なのは学校の先生であれば皆同じなのですが、どうも、彼女は所見の文章にいつも悩んでいるらしい。その忙しい理由は次の2つが考えられます。子どもそれぞれのいいところ等をちゃんと書こうとしているので、ひとりづつ整理し言葉を選ぶのに時間がかかること。そして力不足という理由です。(おそらく)どちらも当てはまるのですが、単に力不足であっても手を抜かないのは、私はそれなりに評価しています。その結果として、私の手伝いも増えることになります。一方、このときばかりに羽を伸ばすことも可能になります。
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昨日は、身近な人の「忙しい時期の始まりで、且つ春一番の大風だったので、学校への送り迎えと夕飯のカレーを作りました。その間は私の自由時間なので、図書館→喫茶店→ギターの店→立ちそばや(遅いお昼)→東京駅近くの大きな本屋と羽を伸ばすことができました。

●バッハオルガン作品全集第5巻-暗いークラヴィーア練習曲集第3部/トン・コープマン(オルガン)
コープマン
台東区中央図書館で借りました。収録作品は下記です。
●プレリュード変ホ長調(BWV552/1)
●コラール集(BWV669-689)
●4つのデュエット
(BWV802-805)
●フーガ変ホ長調
(BWV552/2)
●カノン風変奏曲「高き身御空よりわれは来たれり」BWV769a

なお、オルガンは、"フライベルク大聖堂のジルバーマン製オルガンで、録音は1996年です。このオルガンの作者のジルバーマン(1683-1753)はバッハと同時代に生きたオルガン製作家で、A=約476Hzとかなり高いピッチで、激しい議論の後、不等分律に調律されたらしい。「バッハは人間としてのジルバーマンには批判的だが楽器は賞賛していた」と解説には書いてある。「人間として批判」というのはなんだろうか、宗派の違いだろうか。
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私は、このクラヴィーア練習曲第3部は初めて聴きました。初めて聴くバッハというのは、とても新鮮です。特にBWV802-805の4つのデュエットは私の今までのイメージにはない新しさとバッハの才能を感じました。ちょっと気になるのが、新潮文庫の「バッハ/樋口隆一」の作品目録にBWV802-BWV805が抜けていることです。あとで、図書館でバッハ事典で調べないと・・・。

●八重洲ブックセンターで購入した本など
●プラトンの呪縛-20世紀の哲学と政治/佐々木毅/講談社学術文庫プラトン>第9回読売論壇賞・第11回和辻哲郎文化賞受賞作で「時空を超えて甦るプラトンの警告/極端な自由は極端な隷従に振れる」という帯が付いてました。「新」プラトン主義というのは、宗教改革の時代のキイワードの一つでした。それで、バッハを知るために始めたキリスト教関係の本の締めくくりにこの本を読もうかと思っています。
●クラーナハ《ルター》/マルティン・ヴァルンケ/岡部由紀子訳クラーナハこれは、購入ではなく立ち読みです。この本自体が謎のほんという印象です。ルターの頭が7つの画がありました。また、ひげもじゃのものや、金持ちのぼっちゃんのようなルターもありました。7つ頭のルターは、グロテスクですが、仏教で言えば千手観音(せんじゅかんのん)の様なイメージでしょうか。荘厳さは千手観音が勝ります。内容は、結構面白そうだったのですが、定価が2000円だったので止めました。私が行っている江東区の6つの図書館と、台東区の一つの図書館にはなさそうなので、また、この本屋に戻って立ち読みしようかと思っています。
●朗読/詩小説より舟歌/阿久久悠/有賀さん
この本屋さんの8階に位ったら、この朗読をやっていたので聴きました。朗読されたのは愛好家なのですがなかなか面白かった。阿久久悠の話自体も小話として面白かった。実は、私の身近な人も朗読をやっていて、おもしろい話を捜してほしいと頼まれています。まだ、調べていないのですが、朗読のテーマ捜しはけっこう難しそうです。私の趣味ではないのですが、感動的ないい話を捜さないといけないい・・・。最近、何回か朗読を聴いていますが、これはこれで理解力と表現力が必要で、奥が深い(と思っています)。

もっと書きたいのですが、時間切れです。
そうそう、神田のギターの店で、ヴァイスの「不実な女」の楽譜と、宮下祥子の2枚目のCDを買おうと思ったら、どちらもなかった。湯島天神の店に足を伸ばしたら休みだった。やはり池袋あたりまで行かないとないのかもしれない。

・・・ということで。