とりとめのないCDの話など、気の向くまま書いてみます。

●野辺正二のギターによる演奏CD
このCDは、1年以上前メディア・カームで購入しました。メディア・カームには1年半前に、10年ぶりに行きました。そのときにこのCDを購入しました。ギターの弾き比べに興味があったこと、と1000円と安かったのが理由です。このCDの解説には「楽器の音色をリアルに表現するため、レコーディングした音を無編集で収録している」と書いている。しばらく聴かないままにしていたのですが、最近購入したアンプで聴いてみました。
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私の学生時代の最後のころに購入した河野手工ギター(当時の最低ランク)は少し甘ったるい音で、今の私にはそれ程好きではない(私のギターだけがそうなのかも知れないが)。野辺ギターの音は、河野の(気になる私のギターのような変な)甘ったるさは無いように思われる。ただ、録音技術に拠るのかも知れないが、どの演奏も音にキレがない。結論は「やはり生で聞き比べないと分からない」ということ。
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演奏家は、下記の5人。
金庸太
佐藤弘和
谷治毅
益田正祥
佐藤正隆

私の勝手な感想ですが、
・金庸太は音の出し方が変だ。楽器の音を出しきっていない。
・佐藤弘和は、自分の作品を弾いているせいもあるが音楽を感じた。
でした。
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範彦この演奏で思い出したのが、渡辺範彦のライブCDです。渡辺範彦は河野ギターの最大の性能を引き出していると思います。さらに言えば、ギターの性能が良ければ、範彦なら音の艶と響きをもっと引き出せるのにと感じる。河野以外のギターの演奏を聴いてみたかった。

●バルエコのバッハのヴァイオリンソナタ
バルエコひさしぶりに、バルエコのバッハを聴いた。バルエコは、私にとってはブリュームと並ぶバッハ演奏家と思っています。ただ、日中の車の中で聴いたせいもあると思うのですが、端正な演奏なんだけれど少し物足りないと感じた。
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最近、私は、バッハのギター演奏には、解釈と主張が必要と思っていて、その感覚で聴くと物足りないということです。ただ、もっと集中して聴かないと判断を間違うので、改めてiPodで聞いてみることにします。なお、セルシェルのバッハ演奏は、アルトギターの演奏というのが気にくわないが、主張は感じられます。

●その他
「宗教改革の精神-ルターとエラスムスの宗教改革/金子晴男」の最後に、ドストエフスキーの話が出てきて、西洋の思想(近代合理主義)とスラブ主義の葛藤で論じていた。それで、文春新書「ドストエフスキー・謎とちから/亀山郁夫」を購入しました。この本を読んだ後、カラマゾフの兄弟の「大審問官」のところを読んでみようかと。なお、私は「カラマゾフの兄弟」は新潮文庫で読んで、その後、中央文庫で読もうとして半分で挫折して、今に至っています。亀山郁夫の新訳(or超訳)を読むかどうかは迷っています(定年後の楽しみというのもある)。

・・・ということで。