●トリフォニーホールの企画はすばらしい
首記演奏会は、恒例の地方都市オーケストラフェスティバルの企画の中で開催されました。これは、トリフォニーホールができて以来ずっと続けている企画で、今回は10回目のようです。常設オーケストラは、東京で8つ地方は15程度で、東北地方は山形と仙台の2つのみらしい(このデータは曖昧です。正確に知りたい方は自分で確認してください)。その、地方のオーケストラを東京に呼んで演奏の場を提供しているトリフォニーホールには頭が下がります。おそらく、国や都の補助もあると思いますが、今後もずっと続けてほしいと思います。


以下に、感想などを書きます。


●日時 3/3(土)18:00開演
平日は、仕事でくたくたで東京に居ても、演奏会に行く気にはならない。
日曜も、次が仕事なので行けないなあ・・・というところ。土曜日で且つ比較的近いホールでの演奏会がもっとも行きやすい。今日の演奏会も、"仙台"というところとその他の条件が合致し、久しぶりに行くことにしました。オーケストラの演奏会は10年ぶりです。というのも介護に係わっての10年(少し楽な期間3年+大変な期間7年)は、音楽は2のつぎでした。といっても、小さな演奏会は2~3回は行きました。


●人のいり
私の席は、3階席の最前列。一応夫婦で行きました。三階席なのでホール全体はよく見える。全面にパイプオルガンがでんと座っている。席は8割以上埋まっている。開演を待つ間に後ろから聞こえてくる話から、同業者が相当きているのがわかる。なお、演奏が終わって帰るときも「○○さんはさすがだ・・」といった話が聞こえてきていた。私は、関係者ではないが、演奏会は(大)盛況で、ほんとうに良かったと思う。


●ドビッシー/牧神の午後への前奏曲
オーケストラのチューニング等が終わった後、指揮者がさっそうと指揮台に上がったと思ったら、すぐに演奏が始まった。他の曲も同様でした。聴衆のためにはあと3~5秒は間をとってほしい(かな)。なお、指揮者は比較的小柄な方のようで、そのためか又は曲のためか、アクションはすこし大きめでした(特にサンサーンス)。メイン・デイッシュへの導入としては、この曲はいい選曲と思いました。でも、ドビッシー(1862-1918)とサンサーンス(1835-1921)は、犬猿の仲だったらしい。組み合わせとしていいのかどうか。それで、どのようにしてプログラムを決めたのか、すこし知りたくなりました。ドビッシー、モーツアルト、サンサーンスという組み合わせはどうなのか。でも、私には、久しぶりの演奏会なので、そんなことはどうでもいいのです。


●モーツアルト/ピアノ協奏曲27番
ピアノ小菅優
小菅優は、1983年生まれですが、いま売り出し中の新進ピアニストらしい。曲は、モーツアルト最後のピアノ協奏曲。ピアノは良く弾いていると言う印象。オーケストラがピアノを支えていたかというと、私ごときには判りません。となりからは少し寝息が聞こえてきたような・・・。日頃つかれているので、そっとしておいてあげよう。いびきをかきだしたら、起こそうかと。


●サンサーンス/交響曲第3番「オルガン付」
私は、オーケストラの演奏の善し悪し等を評価することはできません。ただ、3階席の最前列は1階席と異なり、天井等からの反響ではなく"音源”からの音がそのまま聞こえてくる。そう言う意味で、この席でこの曲聴くのは、視覚的には1等席なことと相まって立体的に音が聞こえるので、まさにステレオ演奏であり、楽しく聴くことができました。アンコールも同じく4楽章で、いいところを2回聴けて良かった。この曲は4手のピアノも入っていてピアノのところも美しく楽しい曲です。なお、アンコールは、本当は”死の舞踏”でもやってもらうと、私としてはもっとよかったと思います。


その後、ローカルな話で申し訳ありませんが、ここは、墨田区ですが葛飾北斎の生地があるところらしく”北斎通り”が近くにあります。そこの"北斎茶房”で、仙台の銘酒"一の蔵"を飲んで釜飯を食べました。おいしかったです。


ということで、今回は結構楽しかったので、安めの演奏会で時間が合うのがあれば、また演奏会に行ってみようかと思います。今日は、これからスーパーに買い物なので、ここまでと。