●最近、ギターの本を買っていない
最近は、ギターの本や現代ギターも購入していない。1年に2回程現代ギター社に行って、他の比較的近間のギターの店もローテーションで数ヶ月に1回程度立ち寄って、そのころの流行を把握している。それでも、東京にいるのは、情報を得やすいと思います。地方にいる方は大変です。でも、それだからこそ、地方ですばらしい活動している方がいるのをHPで拝見するのは、うれしいことであり、応援したくなります。
なお、最近、近くの図書館で定期購入していないものでも、区のどこかで購入していれば取り寄せて閲覧可能なことが判った。数ヶ月遅れで、「現代ギター」のバックナンバーを取り寄せ、読んでみようと思っています。なお、偶然知った「ギタードリーム」は、図書館で購入していないので、1冊/年程度は買おうとは思っています(創刊号は買いました)。それで、直近の演奏会や来日ギタリスト等の情報はほとんど知りません。


●「ルレ」,「クレ」,「エガル」
2週間前の土曜だったか日曜だったか忘れましたが、放送大学で「西洋音楽の諸問題」の再放送を偶然見ました。当時の楽譜の表記は現代と違うところがあり、その例として、「ルレ」,「クレ」,「エガル」という不均等奏法を説明していました。現在のピチカートの表記は、「エガル」と言って均等に弾く場合の表記らしい。「パブロ・カザルス-喜びと悲しみ」に、バッハをスタカート気味に弾いたら、批評家から、バロック時代は「スタカートはない」と指摘されたこと、その後スタカートは存在したという発見が当時あり、カザルスが信じた「音楽的直感」にふれている記述がありました。もしかしたらこの「エガル」の表記が関連しているのかもしれないと思いました。これは想像であり、間違っているかもしれません(愛好家だからこそ、かってな想像が許されるというものです)。


●放送大学で「西洋音楽の諸問題」
それで、1昨日、浜松町の大きな本屋さんでこの本を買いました。結構高価でしたが、この程度書いていないと面白くありません。全15章で構成されています。この教科書は平成17年度の教科書でしたが、今再放送されています。放送があるときは講義を聴いて、既に終わっているものは,本のみで読んでみようと思っています。著者は、笠原潔、磯山雅他です。HPで調べると磯山雅は、有名なバッハ研究家らしい。彼の本はNHKブックスの「バロック音楽」を持っています。確かに、読みやすかった記憶があります。この本を、少しずつ読んで、このブログに書いてみようと思っています。なお、磯山雅のHPは人気があったが、閉鎖したらしい(以前、彼を非難した記事を幾つか見ましたが、今調べたら見あたりませんでした。少し気になります)
。私は、とりあえず右も左も上も下もこだわらないので、HPを見れなくてちょっと残念です(世の中、きな臭くなってきているように感じますが、まだまだ、そういう選択をしなくともよい、いい時代なのだと思います)。


●「パブロ・カザルス-鳥の歌」
これは、出張の行き帰りで読みましたが、カザルスのエピソードの断片集で、装丁はきれいですが、お勧めしません。エピソードの幾つかは「パブロ・カザルス-喜びと悲しみ」にも書いてありますが、「パブロ・カザルス-鳥の歌」は「茹ですぎたうどん」という印象です。音楽家パブロ・カザルスを知るには、前後のストーリィを書いてある「パブロ・カザルス-喜びと悲しみ」(訳者が吉田秀和他であるのも読みやすくしていると思います)を勧めます。ただ、現代のチェリストはカザルスを乗り越えるところに存在基盤を見いだしているのは知っています。「鳥の歌」では、カザルスを批判するエピソードも載せており、「喜びと悲しみ」を補完する意味はあり、そこそこ楽しめました。なお、私の好きなほうのポール・トルトリエは、カザルス絶賛派です。


・・・ということで、今日はここまでと。