●久しぶりの演奏会
ぶらあぼ2月号(無料のクラシック音楽情報誌)を見ていたら、値段が手頃で、近くのトリフォニーホールの演奏会が目に付いた。
それで、しばらくぶりに演奏会に行くことにし、ホールの事務所で切符を買ってきました。2枚買いましたがA席で3000円でした。ちなみに今日(2/17)はウイーン放送交響楽団の演奏会だった。そちらに興味がありましたが、これはA席で10000円もする(S席は13000円)。それならCDでも買った方がいいと思うのは私だけだろうか。トリフォニーホールは、前々回来日のときのジョンウイリアムズの演奏会に行ったことがあります。


●地方都市オーケストラフェスティバル
単身赴任の7年間は時間が無く演奏会にはほとんど行けなかった。東京に戻ってもなんか忙しく演奏会には行かなかった。そろそろと思っているときに、この企画が目に付いた。こういう企画は応援したくなる。それで、私の郷里の仙台フィルハーモニーのチケットを買った。値段が安いのがいい。プログラムは、ドビッシー、モーツアルト、サンサーンスで、サンサーンスはあの「オルガン付」というやです。トリフォニーのオルガンはいい物なので楽しみです。また、モーツアルトはピアノ協奏曲27番で、ピアニストは小菅優という最近売り出し中の人らしい。詳細は演奏会のあとで書きます。


●大学時代の思い出「死の舞踏」

サンサーンスで思い出すのは、大学時代に大学のオーケストラで聴いた「死の舞踏」です。オーケストラのコンサートマスターがヴァイオリンソロを弾き、ものすごくかっこよかった。演奏の後、指揮者が彼を立たせて拍手したのが、遙か昔のことなのに鮮明に思い出されます。そういう印象の蓄積が、自分の音楽をやるエネルギーになっています。


●「ドボチェロ」
なお、前記の思い出の演奏会のメインはドボルザークのチェロ協奏曲だったと思います。この曲で思い出すのは、今読んでいる「カザルス-喜びと悲しみ」のエピソードの一つです。ある演奏会で、カザルスがこのドボルザークのチェロ協奏曲を弾くことになっていた。その開演直前に指揮者がドボチェロを「なんとくだらない曲だ」と言ったらしいのです。音楽の世界では、いまでもこういうところがありますよね。それを聴いたカザルスが、こんないい曲にそんなことを言うやつとは競演できないと怒ったのです。それで、指揮者は観客に「カザルスは演奏を拒否している」と説明してしまい、客は大騒ぎになりました。これは後で裁判になり、カザルスは大金を支払うことになったらしい。彼はこの本で「同じことを言われれば、私は同じことをするだろう」と言っています。よくは判らないが、指揮者はチェロのソロパートに比べて、オーケストラのパートがつまらないと思ったのだろう(あとで、この曲をそういう観点で聴いてみると面白いかもしれない)。そうそう、その騒動の場にドビッシーがいて、「やる気があればできるよ」と言ったらしい、それを聴いてカザルスは切れてしまい「私はやる気は全然ありませんからね」といって、荷物をまとめて帰ってしまったのです。私は、こういう頑固さは、端で見ている分には好きです。


●人生の教訓

この話を読んで、人生の教訓として「騒動の場で、まとめる気もないのにいい加減なことを言うと、火に油を注ぐ結果になる」ということが判ります。これは、「人のHPなんかでいい加減なコメントはしないほうが身のため」という解釈にもなります。私もそう思ってかなり押さえているのですが、結構失敗しています。修行が足りない・・・です。カザルスの本は、このようなエピソードを隠すことなく書いてあるので、とても面白い(本当は、もっと凄いものがあって、これぐらいならいいだろうというものを出していると思います)。


●つらい思いで

ふと思い出したので、私自身のつらい記憶をひとつ。会社に入って最初の配属先で、同期の元友人のことです。彼はいいとこのボンボンで、その事業所一のグラマーな女性を好きになったのです。酒をみんなで飲んでいるときに、彼が「結婚を前提につきあいたい」と宣言したのです。そのとき、私はつい「(無理だから)やめたほうがいい」と言ってしまったのです。横から見ていると明らかに無理でした(今でもそう思います)。それが、疎遠になるきっかけでした・・・。岡目八目であっても、友情を大切にするには、本当のことを言ってはいけないときもあるということです。


●ところで、ギターのほうは
私の軸足はクラシックギターです。来週、久しぶりに小さな演奏会でギターを弾きます。曲は、ポンセのプレリュードとバッハのリュート組曲からプレリュード、アルマンド・・・ブーレ、ジークを予定しています。時間が無いので、残念ながら真ん中はとばすつもりです。明日は何も予定がないので(掃除や水やり、買い物はあります)、弦を張り替え練習をしようかと思っています。さて、どうなるか・・・。