一昨日、日帰り出張の帰りに駅の本屋さんで下記の本を購入しました。

購入した下記2冊の本は、このブログの主題「音楽」とは、すこし離れますが、ふと「永遠回帰」という言葉が浮かびました。ほんとうはそれ以上は、何も言うことはできません。でも、すこし書きます。


●朽ちていった命-被ばく治療83日間の記録/NHK「東海村臨界事故」取材班/新潮文庫
あまりにつらいので、今まで買えなかった。でも、おそらく、医学者の間では写真付の情報が出回っているのだろう。医学の進歩のためとはいえ、それ自体、とてもつらいことです。やっと、避けては通れないと考え購入しました。日本の安全文化の現実がここにある。このような日本に誰がした(というより、昔から日本全体が多かれすくなかれ、そうだったとおもう)。私も「安全」に多少関わる仕事なので、他人事ではない。

話はそれますが、私の知り合いのおばさんから、20年ぐらい前のことらしいですが、有名な大手スーパーで、賞味期限切れの表示の付け替えをやっていたと聴きました(本件、これ以上言えません)。


●西部戦線異常なし/レマルク/新潮文庫
本屋さんで偶然見つけ、手にとって見ると、字が大きくなり、かなり読みやすくなっている。そうそう、この本は、ところどころで食べ物の話が出てくる。再読してみようと思い、数十年ぶりに再購入しました。最初に購入したのは、遙か昔の高校のとき。なお、「戦争文学」で言えば、もっといい本、感動的な本があります。しかしながら、この本は、私にとって、高校の化学実験室と先生の思い出がよみがえる、私のハンドル・ネームにかかわる懐かしい本です(残念ながら、甘酸っぱくはありません)。


●追記(読み終えた本)

○丸山眞男 音楽の対話/仲野雄
この本は、以前は斜め読みだったので、先週から電車で少しずつ読み読了しました。

○悲劇の誕生/ニーチェ

昨年からこの本を読むため、解説本で予備知識をつけて準備をしていましたが、これも2週間程で、意外と早めに読了しました。なお、ニーチェが、ワーグナーの音楽に対抗するオペラとして、ビゼーの「カルメン」を挙げていますが、丸山眞男も「カルメン」を傑作として挙げている。「カルメン」が、そんない凄いのだろうか。一応管弦楽曲の”カルメン組曲”は聴いていますが、実際のオペラはどうなのだろうか。私は、"アルルの女組曲(第1と第2があります)”のほうが親しみやすく好きです。オペラが嫌いな(というより判らない)私には、わからない世界です。ただ、数年前に、私の家の比較的近くの「テイアラ江東」というホールで、バレエのリハーサルに紛れ込み、無料!で見たバレエ音楽は、新鮮な感覚で感動したことがあります。一度見ると、やみつきになるような何かがオペラにはあるのでしょう。


この2冊の感想は、後程・・・。