皆さんご存じだと思いますが、アメリカ西部開拓時代

勝手な白人移民が、 ここは俺の土地だと登記しまくりタダで広地を手に入れ、アメリカ東部とは別国並みの西部の無法地帯を牛耳っていきます。保安官のテリトリーを広さで例えると日本の各区市に1人保安官の様な感じですからね~ それでも1892年頃には土地争いも終わり、保護地以外は全て白人の所有地となります。そのためカウボーイの仕事も勝手に人の土地の有刺鉄線を超えてまで移動できなくなり終焉します。カウボーイ(牛を移動させて安い地域から高く売れる地域へ)の時期は50年足らずしかありませんでした。

拳銃もオートマチックが販売されるようになり、黒色火薬から無煙火薬となり非常に大きな時代転換期となります。

と言う事で、僕の自分の勝手な解釈では、1892年より昔が本物のSAAであり、100歩譲って第一次世界大戦の終わり1918年までならギリギリ許せるラインかな~ 1911年には、コルト1911が主役になりますからね、第2次大戦後1945年以降のセカンドモデルなんか復刻お遊びレプリカだと思っています。そう考えないと西部開拓時代に戦ってきた人たちに申し訳ないと思っちゃうんですよね~ 『お遊びじゃね~んだよ』って言われる気がしませんか? あくまで歴史考察からの僕の意見ですが・・・

 

移民である白人が行なった原住民迫害と、金銀発掘ができ金儲けを知っちゃった為 更に強制移住を行い続けた黒歴史は、別にして・・・

 

因みにパットン将軍のは、332088なので1916年製です。

 

知れば知るほど、拘りも深くなりまして・・・お許しを~

SAAなんて、どれも同じじゃん!と 僕自身長年思っていました。

爺になると、偽コレクター気分になるんですよね

持てない実銃の違いや価値を想像で楽しむようになって、SAAクレージーになっちゃったのかも? 

そんな自分にとって、あまり認めたくない時代1913年から1915年にかけて

SAAのシリンダーでロングフロートモデルって言うのが存在します。

3年間の中で少数作られました。

ダブルアクションのColt1877・1878なんかがとっくに出ちゃっていますから

そのシリンダーを加工して試験的?にSAAに使った?

でも、シリンダー形状が異なるんで、他の意味合いがあったのかも?

ここは更に深堀しないといけませんね。

シリアル番号 330415  1913年製 オリジナルを綺麗にリメイクしたそうです。

ぱっと見、分かり辛いですがシリンダーフロート(溝)が通常より長いでしょ?

またシリンダーベベルが可なり小さくなくなり、セカンドの様にシャープなシリンダーです。

ランパントクラシックの本には、1916年からシリンダーがシャープになると記載されていますが、僕の調べでは、1912年頃から少しシャープになり始め 1913年にはセカンド(戦後モデル)並みにシャープになったり、同じ年でも差がある気がします。全て年式別(シリアルナンバーから)の実銃を自分で調べた結果です。

 

比較のため1年遅れの1914年ノーマルモデル

こっちが、1914年ノーマルのもの、シリンダーフルートが普通ですし、前者の1913年モデルよりベベルカットがありますよね。

僕の拘りの1つに、シリンダー形状があります。

ハートフォードやタナカのSAAは、シリンダーフロート(溝)の先端が細くて何かリアルに感じないのです。その点ランパントやハドソンはポイント高いですね。

 

 

また話は、飛びますが、MGCのSAAはファーストモデルであり、年代を調べるとトリガーガードの形が丸みを帯びていますので、1894年~1916年ごろまでと限定され、

尚且つベベルカットが殆どないこと(自分のMGCピーメ)

グリップのメダリオンが出るのが・・・1910年からと言われていますので、

ほぼ間違いなく MGCのピーメは1913年から1916年製のレプリカと可なり絞られるんですよ、面白いでしょ?

MGCで成長した自分ですが、MGCのピーメは西部開拓時代より後のものと知ってしまうのもちょっと残念です。

 

そしてロングフロートの1915年モデル

1915年は、1913年のロングフロートに比べてシリンダーベベルがあります。

こうやって見ると、最初にビズリーモデルで2丁作られたみたいです。

その後SAAに4丁のロングフルートが存在するそうですので、今回はその2丁を紹介できました。

相当珍しい物のようですね。

価格は両方とも7500ドルでした。それほど高くないのも不思議ですが、知らない人も多いし購買意欲がないからか? 雑誌なんかで取り上げられたら一気に価格が上がりそうです。一応Coltで作ったことは確かのようですね。